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【百物語も】短編怪談大募集!【話が進む】

  1. 名前: オカルト2ちゃんねる 2014/10/07(火) 08:31:14
    1: 名無しさん:2014/03/26(水)20:56:34 ID:

    百物語もさくさく進むような短編怪談の投稿場所です。
    備えあれば患なし、あって良かった短編怪談集!
    長編怪談の短編改編もOK!
    転載の場合はソース元を明記願います。
    (必要な場合は転載許可または改変許可を得ておいてください)

    注)2ちゃんねるからの転載は残念ながら不可です。
      (転載許可を得られた場合は可です)
    3: 名無しさん:2014/03/26(水)21:44:32 ID:

    おーぷん2ちゃんねるのログなら転載OKでしょ
    4: 名無しさん:2014/03/27(木)14:22:10 ID:

    暗くなるころあの海で

    4.アガザミ
     根室の標茶川にアガザミを見に行った。真っ赤な甲羅に大きな棘をもつ蟹で、数年に一度海から川にあがってくるという。月のない晩に待っていると、噂とは違って不思議な薄青さに染まった頭ほどもある蟹がぞろりと群れをなして沖からやってきた。何をめざしたものか、ただもくもくと砂浜を伝い、河口から上流へと昇っていく。捕まえると何かよくないことが起こるそうだが、それが何なのか町の誰に聞いても判らなかった。眺めているうちに、いつの間にか雲間から月が照らし、蟹はいっそう底光りするようだった。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2001_11.html
    5: 名無しさん:2014/03/27(木)14:34:58 ID:

    アガザミってググっても画像出てこないんだよな
    ガザミの一種とは思うけどどんなカニなんだろう?
    6: 名無しさん:2014/03/27(木)14:40:20 ID:

    暗くなるころあの海で

    7.ウキモノ
     新潟の村上は、日本海側では随一の鮭どころとして知られ、冬ともなると軒先に吊された鮭がひとつの風物詩となっている。古い城下町の趣きを残すこの地にはまた、それと同じくらい昔からウキモノという変わった言い伝えが残されている。
     村上藩の藩士某が、お役目で島に渡ろうと沖にこぎだすと、霧のむこうに不思議な形をした大きなものが見える。岩礁のたぐいかと訝しんだが、動いているので何かの生き物のようでもある。近づいて真偽を確かめんとしたが、いつのまにか見えなくなってしまった。
     何をするわけでもなく、この街の沖ではときおりこうしたものが浮かんでいるのだそうだ。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2001_12.html
    7: 名無しさん:2014/03/27(木)16:45:19 ID:

    地方都市のその地域だけで語り継がられているような話にワクワクする
    8: わんこ交戦中:2014/03/27(木)18:14:07 ID:

    隣の家なんだけど、この家では犬を庭で放し飼いしてるんだわ。
    この犬がよく吠えるんだわ。
    別に誰かに向かって吠えてるわけじゃなく何も無い空間に向かって吠える。
    ていうか空間に向かって戦闘開始したりもする。
    その様子をうちの姉ちゃんが見て
    「ああ、また来てるのね」
    とボソリ。
    また母ちゃんが見たときも
    「今日は勝てるかな?」
    とまたボソリ。

    おい犬よ、おまいは何と戦ってるんだ?
    http://blog-imgs-45.fc2.com/s/o/r/sorepoi/w3r1fxlz_ao1.png
    9: 名無しさん:2014/03/27(木)23:07:31 ID:

    暗くなるころあの海で

    9.ヨアガシアイベ
     黄昏は、「誰ぞ彼」に由来する言葉で、要するに近づいてくる人物が誰なのか判然としない時間帯という意味合いをもつ。この時間帯はまた「逢魔が時」という別名も持っていて、彼方から正体も定かならず近づいてくるものの中に魔が潜むことを的確に表現した物言いといえよう。以下は、福島の閑散とした浜辺で偶然出会った少女から聞いた話である。
     漁師町に生まれ育った彼女は、日が沈んだ直後の蒼く染まる浜辺が好きでよくその時間帯に浜辺を散歩するそうだが、そんなとき、ひと月に一度ほどの割合で奇妙な二人連れに出会うことがあるという。多くは知らない人間なのだが、彼女に関心を示すでもなく通り過ぎるその人物の後ろに、「奇妙なもの」が付き従っているのだそうだ。彼女の言を借りればそのものは「ほうぼう」という魚によく似ていて、ただ何をするでもなく人間と一緒に彼女の傍らを通り過ぎていくという。
     地元では彼らを「ヨアガシアイベ」と呼ぶそうだ。少女は、日暮れの散歩を続けるうちにいつか自分にも「ヨアガシアイベ」がつくだろうと言っていた。


    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2001_12.html
    10: 名無しさん:2014/03/28(金)09:30:19 ID:

    暗くなるころあの海で

    10.トドワラ
     根室から知床に向かう海岸線の途中に、トドワラはある。果ても知らぬ海の湿原ともいうべき
    荒涼とした風景の中に立ち枯れた樹木が白骨のごとく林立し、さながら黄泉の光景である。
    夕暮れ時ここにたつとごくまれにヌレオンナに会うことがあると聞いて早速尋ねてみた。
     訪れる人もない湿原で、細々と渡された木の遊歩道に立ちつくし水平線に夕日がのっこりと
    沈むのを呆然と見送っていると、ほどなくヌレオンナが現れた。火を持っているか聞かれたので
    黙って手渡すと、むこうも黙って煙草に火をつけた。旅人の血を吸うという噂も聞いていたが、
    別にそうした剣呑さを感じさせることもなく、いつまでも黙ってそこにそうしている。日は没し、
    あたりはいよいよ暗くなってくるようである。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2001_12.html
    11: 名無しさん:2014/03/28(金)10:06:31 ID:

    暗くなるころあの海で

    12.イソガキ
     三浦半島は砂浜よりも岩場が多く、釣り人ならともかく海水浴等の遊びには向かない土地柄だ。
    そんな土地にはそれにふさわしい話が残っているもので、以下は三浦に出かけた際、市役所の職員
    から聞いた話である。
     昔からこの辺りでは、磯遊びや釣りに出かけるときは芋やカボチャを持っていけという教えが
    あるそうだ。もしそれを忘れると、岩場で急に猛烈に腹が減りだし、甚だしくはそのまま人事不省
    に陥ってしまうという。地元の人はこれを「イソガキ」と呼ぶ。
     深山に分け入った旅人が急に目が回って倒れるという「ヒダルガミ」という話とよく似ている。
    あちらは握り飯をもっていれば難を逃れられるのだが、なぜかこちらはイモタコナンキンだ。これ
    も土地柄か。イソガキとは磯餓鬼なのだろうが、なぜ海に限った話なのかは判らない。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2001_12.html
    12: 名無しさん:2014/03/28(金)11:43:31 ID:

    三浦半島は好釣り場で近年は自前のミニボートでの釣り客が多い。
    遭難防止に野菜類・根菜類の持参をオススメですな。
    13: 夢見の古墳:2014/03/28(金)11:55:37 ID:

    この前亡くなった曾祖父から聞いた話。
    関西の長尾連山に広範囲にわたって古墳群があるんだけど、そのうちのどれかは知らないけど「夢見の古墳」てのがあったらしい。
    まあこのネーミングは曾祖父のグループがかってに名付けたもので地元でも根付いてはいないんだが。
    山ってのは時代を問わず子供たちの遊び場であり秘密基地でもある。
    うちの曾祖父も子供の頃は山にしょっちゅう遊びに行ったんだが古墳を秘密基地にして仲間と遊んでいたとか。
    そのうち仲間の誰かが「ここでうたた寝をすると必ず夢を見る」ことを発見した。
    しかも「夢の内容は必ず覚えている」のだそうだ。
    夢の内容はほとんどは関連性などはなくバラバラで普通の夢と言っていい。しかしキッチリと覚えている。
    曾祖父たちは夢を見に行っては仲間たちと夢の内容を語り合って楽しんでいたそうだ。
    そうは言っても赤ん坊や中高年じゃあるまいし、遊び盛りの子供ががそんな簡単に明るいうちからなかなか眠れるもんじゃない。
    思案の末、酒飲めばすぐ眠れるんじゃないかと各自家から酒をかっぱらって集合。んで酩酊泥酔するもの続出。
    結局まともに動けなくなってしまいそのまま古墳で一泊、村では子供たちが集団でいなくなったと大騒ぎ。
    よく朝、明るくなってから山を降りると全員親から鉄拳制裁くらったそうだw
    おまけに古墳が荒らされてはたまらんからと、以後古墳に行くことを禁じられてしまった。
    曾祖父が最後に見た夢は「神輿で川を遡上してたらいつの間にか未来の村を進んでいた」という内容らしい。
    ちなみに長尾連山はかなりの部分が造成されてしまい「夢見の古墳」が現存してるかどうかはわからない。

    おわり
    14: 名無しさん:2014/03/28(金)12:30:19 ID:

    夢見の古墳って昔話みたいで素敵な名前だな
    こういう素朴でオチもない話好きだ。
    15: 名無しさん:2014/03/28(金)13:39:55 ID:

    俺はかなりの変態だ
    どのくらい変態かというと、自分の性欲を満たす為に引越ししたくらいだ
    先月からは女子大生が多く住んでいるマンションに越してきた
    マンション内のゴミ捨て場すぐ隣の部屋が空いたのだ
    ここならドアの覗き穴から誰がゴミを捨てにきたのか簡単にチェックできる
    ゴミ捨て場の状態は頭に入れているので、顔さえわかればいいのだ
    そう俺の性癖は他人のゴミ漁り
    もちろん可愛い女限定だけど
    おや、こんな夜中に誰かゴミを捨てにきたようだ
    やった!いつもの美人さんだ
    この人はほんとにタイプで一番お世話になってる
    早速捨てたゴミを部屋に持ち帰る
    何が出るかな?何が出るかな?
    ん?ゴミ袋の中にまたゴミ袋
    そのゴミ袋の中に更にまたゴミ袋
    これは経験上パンツや下着の可能性が高いぞ・・最高だ
    それにしてもどれだけ厳重にしてるんだ
    何重にもなっているので俺はカッターで一気に引き裂きゴミ袋を逆さにして中身を出した
    すると、ゴミ袋の中から薬指に指輪をつけた血だらけの左手がボトっと床に落ちた
    20: 名無しさん:2014/03/28(金)23:56:49 ID:

    暗くなるころあの海で

    14.アトゥイ
     アトゥイとはアイヌ語で「海」を指す。冬になって沖が見渡す限りの流氷に覆われ、果て知らぬ平原のようになったころ、
    アトゥイは現れるという。遙か遠い水平線のあたりに、人とも獣ともつかぬ灰色の影が立ち、沖から吹き寄せる風に乗せて
    悲鳴にも似た叫びをびょうびょうと響かせるのだそうだ。網走では、厳冬期を迎えるころこのアトゥイの声を聞き、狂い
    死にする者が後を絶たなかったとも聞く。
     この地に生きる人にとって、アトゥイとは海そのものへの畏れに他ならなかったのだろう。網走の海では、今でもとき
    おり、アトゥイと思われる声が街に響く。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2001_12.html
    21: 名無しさん:2014/03/28(金)23:59:15 ID:

    暗くなるころあの海で

    15.ヤナムン
     ヤナムンとは琉球方言で「悪霊」のことだ。もっとも現代語である悪霊という言葉の
    もつ意味とは若干ニュアンスが異なるが。
     琉球にはユタと呼ばれる巫女信仰が根強く残る。ユタは、カミダーリーという憑神状態
    を経て一人前となるのだが、この時各地のウタキという聖地を半ば心神喪失しながら経巡る
    のだという。昔、このカミダーリーの際、恩納村の海岸でヤナムンにあったユタがいたそうだ。
     ヤナムンはユタを見るとともに海の底に行こうと語りかけてきた。ユタが嫌がると、
    それでは代わりにお前の別れた夫のマブイ(魂)を連れて行こうといった。それをも嫌がると
    ではお前たちのかわりにもっと多くのマブイをとってくるとしようと言い放ち、ヤナムンは
    潮騒の向こうに消えた。
     ただの言い伝えなので、ヤナムンが何のことを言ったのかは判らない。戦前の話であれば
    何か判ったような気もするのだろうが、これは戦後の話だという。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2002_01.html
    22: 名無しさん:2014/03/29(土)09:19:34 ID:

    暗くなるころあの海で

    17.ウミビッキ
     今でこそ数も少なくなり幻の高級魚扱いだが、昔から秋田で冬の味覚といえば
    ハタハタをおいて他にない。12月になって海が荒れ、冬雷が水平線を照らすよう
    になると、ハタハタ漁の季節だ。八森の漁師たちは春までの稼ぎをこのハタハタ
    に賭けて、荒れた冬の海に挑んでいく。
     あるとき、いつものように六人漕ぎの木舟を繰り出し定置網にとりつくと、
    ハタハタで一杯の網の中に奇妙なものが紛れている。取り上げてみると、灰青色
    の不思議な角をもつ蛙だった。漁師たちは大変気味悪がってこれを海に捨てたが、
    水揚げしてみるとやはりハタハタの群れにまじってこの蛙がいた。翌日、最初に
    蛙を見つけた漁師が反対するのを振り切って5人で出漁したが、沖で雷にやられて
    誰も戻らなかった。気がつくと、死んでいたはずの蛙はいつのまにか姿が見えなく
    なっていた。
     八森の港で漁師に聞いた話だ。ハタハタは神の魚(鰰)と書き、雷とともに来る
    ので雷神の使いと考えられていたという。ハタハタの祟りなのかと考えたが、それ
    では蛙が何だったのかまるで判らない。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2002_01.html
    23: 名無しさん:2014/03/29(土)09:21:31 ID:

    暗くなるころあの海で

    18.シュクネギ
     岩と岩の間にへばりつくようにして、その街はある。30戸程度の集落が、何か奇妙な生き物
    のように融合し、もたれあい、人一人通れるだけの小路をはさんで一塊りになっている。唯一、
    海だけが開かれていて、周りはすべて山である。かつて日本海を千石船が行き交い、表日本とも
    いうべき活況を呈していたころ、壊れた船の部材を使って、この街は造られた。ただの磯としか
    見えない湾にでてみると、四国の御影石で出来た船つなぎが数百年のあいだここが港だったこと
    を教えてくれる、そんな街だ。
     はや暮れかけた冬の日差しになにがしかの寂寥を感じながら港で佇んでいると、後ろの小路に
    ちらりと白いものが見えた。どうも女性のようだったが、判然としない。崖に目をやると、何と
    いう花か、黄色い百合にも似た花弁が一斉に揺れだした。足音が聞こえるのに、目をやるとちらり
    と白い影が見えるだけで一向に姿が判らない。何かを思い出しそうになったが、それより早く
    陽が沈んでしまいそうな気配である。街で唯一の喫茶店に橙色の灯りがぼうっと灯った。

    http://harapeko.que.jp/darksea/archives/2002_01.html
    24: 名無しさん:2014/03/29(土)14:07:52 ID:

    暗くなるころあの海で

    20.オラブイオ
     奄美に祖母が住んでいるという女が、酒に酔ったときふと思い出したように
    「オラブイオ」という話をきかせてくれた。
     五平という若者が磯で不思議な魚を見つけ魚篭に入れて持ち帰った。どうに
    も不思議な魚なので軒下につるして放っておいたところ、その晩遅く、外から
    何やら叫ぶ声がする。うとうとしながら聞いていると「こけけ。こけけ。」
    (こっちに来い)と言っていた。奇妙に思い表に出ると声はやんだ。どうも魚
    が喋ったように思えた五平は気味悪がって翌日魚を磯に放した。
     その話を聞いた茂吉は五平の臆病を笑い、わざわざその魚を探して軒下に吊
    しておいた。案の定、夜になると魚が今度は「ずんばいこけけ」(いっぱい
    こっちに来い)と叫ぶ。茂吉が調子をあわせて「こけこんか」と外に呼びかけ
    たところ、津波が押し寄せてきて村の半分が無くなってしまった。
     奄美には浦島太郎に似た竜宮伝説も残っている。一夜にして村が消えるとい
    う浦島も、津波の記憶と関わりがあるのかもしれない。魚がどのように不思議
    だったのか聞こうと思ったが、女が寝息を立て始めたので結局聞き損ねた
    25: 名無しさん:2014/03/29(土)14:09:02 ID:

    暗くなるころあの海で

    21.ユルリ・モユルリ
     吹き付けてくる飛沫があっという間に背中に凍り付く氷点下の海に船を出した。
    波はときに4mを超え、垂直かと思えるほど傾いだ甲板からみると鉛色の壁がせまる
    ようでもある。荒海に乗り出して2時間ほど、それまでただ灰緑色と白に埋め尽くさ
    れていた視界がふいに開けると、そこにユルリ島があった。
     どれほど近寄っても氷山にしか見えない。氷柱にも似た氷の瀑布が切り立った島の
    四周をぐるりと囲んでいる。エトピリカの群生で知られる天然記念の島も真冬の今は
    動くものとてない。寂寞たる想いを抱きつつ引き上げようかと考えたとき、不意に重
    く固い響きをあげて氷柱が海に砕け落ち、どこにいたのか一群の鳥らしきものが
    きあきあと叫びながら飛び立った。冷水を浴びたような気分になって連れを振り返ると
    、灰色の眼の奥に一群の影がよぎって消えた。
     ユルリとは、アイヌの言葉で「鵜のいる島」を指すという。
    28: 名無しさん:2014/03/30(日)08:24:17 ID:

    暗くなるころあの海で

    22.オデレンセ
     三陸といえば気仙沼が有名だが、それよりさらに北に向かった沿岸の行き止まり
    ともいうべきところに大船渡はある。何の因果か列車も高速も内陸部を走っている
    ので、ここにいくためには一度南下して回り込むか山の隘路を2時間ドライブする
    しかないという陸の孤島である。
     娯楽といえば街に一軒のスーパーがすべてというこの街に友人夫婦が移り住んだ。
    挨拶がてら訪ねると、三陸特有のリアス海岸に深い霧が立ちこめる中、うすぼんやり
    とヘッドライトを灯した車でやってきた。
     「オデレンセ」聞き慣れない不思議な言葉で出迎えられた。もう昼近くだという
    のに、陽差しらしいものもなく街中が白く濁っている。どこを走っているのかさっぱり
    判らず、問いかけても返事が返ってこない。気がつくと車は人影もない海岸で止まった。
    潮騒の音が聞こえるだけで、海らしきものはまるで見えない。「おでれんせ」海のほう
    から呼びかける声が聞こえた。
    29: 名無しさん:2014/03/30(日)08:26:09 ID:

    暗くなるころあの海で

    26.ホシタル
     ニューギニアには蛍のなる木があるという。数本の樹木を蛍が覆い尽くし、
    一斉に明滅を繰り返す。先の大戦では、米軍が発光信号と見誤って迫撃弾を
    撃ち込み、日本軍は戦友の魂が来たのだと涙を流したのだそうだ。
     6月に小笠原に来たのはそんな光景を期待してのことだったのだが、あいにく
    どこにも蛍は見えない。あれは南方の話だしなどと思いながら、夜の山道を
    海岸へ向かうと、足下に点々と緑色に光る茸が生えて海への道を照らしていた。
     波打ち際では夜光虫が群をなし、差し入れた足の周りや砕ける波に連れて
    不思議な深い蒼に光り輝いている。ふと気がつくと、誰もいないと見えた浜に
    一人の女性が立ち、夜光虫の輝きに包まれていた。透き通るような白い横顔に
    見惚れていると、いつの間にか夜光虫が周囲を漂いだし、無数の蒼い光に囲まれ
    て海そのものが光り出したかのようである。
     夜光虫に照らされる彼女をみつめながら、なぜだか蛍の語源が星垂だったこと
    を思い出した。
    30: 名無しさん:2014/03/30(日)11:34:33 ID:

    暗くなるころあの海で

    27.コノハナ
     女がどこか連れていけとせがむので、西伊豆に繰り出した。太平洋側では珍しく海に沈む
    夕陽が見られるので、漫然と眺めるだけでもたいそう楽しいところだ。
     着くと、例年にない暖冬のせいか既に桜が満開で、海縁の土手にも桜が群をなし、波間に
    白い花びらがたゆたっている。はや暮れかけた日差しはそれでも長閑なのに、時ならぬ強い
    海風に桜が舞い散り春の吹雪が海辺を包んでいる。
     はらはらと舞い狂う桜を見に行った女がやがて帰ってきたが、どうも行く前と様子が少し
    変わったような気がして、落ち着かない気分である。女が何か呟いたが、波の音に紛れて何
    と言ったかは判らなかった。ふいに女が顔を寄せると、のぞき込むようにして接吻けてきた
    が、何故か砂の味がして驚いて押しのけるとけたけたと笑い出した。
    31: 名無しさん:2014/03/30(日)11:35:43 ID:

    暗くなるころあの海で

    29.テユイ
     土佐の高知に手結と書いて「テイ」と読む不思議な名前の港がある。地元の者に
    由来を尋ねると面白い民話を聞かされた。
     土地の若者が所用あって遠国に行かねばならなかったとき、独り残る女房が心配
    で正直者の親友に番を頼んだそうだ。その友人、何を考えたか夜ごと添い寝しなが
    ら女房の下腹に手で蓋をするものだから、不心得者も夜這いもできずにいたのだが、
    いつのまにやら女房の腹がみるみる大きくなってきた。しかしそこは正直者、心当
    たりもないのだからと泰然自若としていたのだが、さて十月十日を経ていよいよ出
    産となったとき、産婆が男の手をどけるとその手を掴むかのように手だけが腹から
    でてきたそうな。
     そこから地名は手結となり、古名に「テユイ」と言ったものがそのうち「テイ」
    になったそうだ。生まれた手がその後どうなったかは伝わっていない
    32: 名無しさん:2014/03/30(日)13:28:12 ID:

    あれは暗い雨の日だった
    若い一人の女性が命を絶った
    1枚の手紙を残して
    俺はそれを彼女の家で見つけた
    彼女は苦しんでいたのだ
    そう、死んだはずの彼女が霊となって
    何度も自殺を試み死ぬために憑依した
    人間を何人も殺したそのことが、
    手紙には連綿と書き綴られていた
    次の瞬間、負の感情が心の底から沸き上がってきて、
    「自殺しよう」、そう思った、俺がそばにあった
    果物包丁を手に取ると「あなたのまんぽこに僕のちんぽこをいんぽこしていいぽこ?」
    どこからともなく聞こえてきたアホらしいその声に俺は爆笑した
    自殺なんてする気がなくなったのだ今思えばあの声は彼女に殺された人々の
    霊の仕業だったのかもしれない。おかげで俺は生きている
    あの手紙は処分する事もできず、その場に置いてきた。
    この先、廃墟で宛先のない遺書を見つけたら注意してほしい。
    俺の様な奇跡は二度と起こらないだろうから
    33: 名無しさん:2014/03/30(日)13:56:21 ID:

    暗くなるころあの海で

    30.フウソ
     青森の竜飛岬といえば本州の最北端であると同時に日本海の激浪と強風の吹き付ける荒々しい
    土地としてつとに有名である。峻厳な岬の突端に立つと、鉛色の果てなき海原からごおごおと魂
    ごと浚っていきそうな風が吹いてくるのが何とも心地よい。
     そこで一人の老婆と出会った。腰が深く曲がり、手拭いのため表情もはっきりと見て取れない。
    何故かは判らず石仏を連想した。老婆が言うには、両の手とも冷え切ってしまって思うようには
    動かず、かろうじて足だけがいうことをきく状態で、土地の者はそれを「フウソ」というそうだ。
    風に晒され続けるうちに、人もまた石となっていくのだろうかと思いつつ、老婆に別れを告げると、
    手ずから林檎を渡された。そのとき一瞬触れた老婆の手から、ひんやりとしたものが体内に入った
    気がして思わずはっと見上げると、いつのまにか老婆はまた岬の突端に立って何故か風に向かって
    大きく口を開けていた。
    34: 名無しさん:2014/03/30(日)19:37:00 ID:

    暗くなるころあの海で

    32.アカエイ
     松島は霧が濃い。大小さまざまの島から成る入り組んだ内海に忍び寄るように霧がたちこめ、
    そのくせ空にはぽかりと赤い満月が浮かんでいるような晩には、決まってアカエイがばたばたと
    飛び回る音が聞こえるという。アカエイというのがいわゆるエイを指すものなのか知らないが、
    何故海中の生き物が空を飛ぶのか、また飛んだからどうだというのかさっぱり判らない。それで
    思い出したが、エドの随筆集に霧の立ちこめる晩、島を見つけて焚き火をしたところ一瞬にして
    島が海中に没し、巨大なエイの背中だったと判るという奇談があったが、こうしてみるとエイと
    いうのもなかなかに人を懼れさすものらしい。
    35: 名無しさん:2014/03/30(日)21:08:16 ID:

    アカエイ本当に飛ぶらしいね
    http://blog-imgs-45.fc2.com/s/o/r/sorepoi/403oi1zp_5mc.png
    36: 名無しさん:2014/03/30(日)22:39:35 ID:

    アカエイが飛ぶのとか見たら怖いだろうなあ
    もう写真だけでぞわっと来るわ
    37: 名無しさん:2014/03/30(日)23:27:54 ID:

    これが飛んでる姿を見たら失神する
    38: 名無しさん:2014/03/31(月)09:27:08 ID:

    暗くなるころあの海で

    33.コウモリダコ
     人の目の届かない遙か深い海の底にどんな生物が住んでいるのかはまだほとんど判っていない。時折地震などの
    天変地異の先触れとして深海の生物が陸に現れ、その奇怪な生態で人々を畏れさせることがあるにしても。
     コウモリダコは海中探査で初めて存在が確認された稀少動物である。もっともたった数回の目撃例では稀少
    というにもほどがあるとも言える。全身紅く染め上げたような色彩で、短めの手足の間に長い外套膜を持つが
    ゆえに、ちょうど蛸の頭に蝙蝠の羽が輪を描いてついているような不思議な形をしている。以前聞いたコロモダコ
    という不思議な生き物によく似ているのでいささか驚いた。坊主の袈裟を着て蝙蝠のごとき羽を持つ不思議な小さ
    な蛸が見る見るうちに手足で舟を絡め取り海中に没したという話だったが、当時は墨を吐くという連想からそうした
    話が出来たのだろうぐらいに考えていた。現実にそうした奇妙な生き物が写真に残されているのを見ると痛快という
    他ない
    39: 名無しさん:2014/03/31(月)09:28:00 ID:

    暗くなるころあの海で

    34.ガンツウ
     明かりも途絶えた夜の尾道をさまよい、一軒の小料理屋に立ち寄った。ここでは蒸した蝦蛄が
    いい酒のあてであるそうだ。なるほどの珍味に杯を重ねていると、店主が蟹を出してきた。
     このあたりではガンツウと呼ぶそうだが、同行者がちょっと不思議な顔をしたので気になり、
    何か委細があるのかと尋ねるとこの蟹には手をつけないほうがいいという。店主に問いただすと、
    今日は魚河岸に名物の蟹がなく、困っていたところ浜にいた見慣れぬ漁師から買い上げたものだ
    とか。
     奇妙な話だと思いながら店を出ると路上に一匹の蟹がいた。どこからきたものやらまるで判ら
    ない。同行者を振り返ると、なぜだか瘧にかかったようにぶるぶるとふるえだした。
    40: 名無しさん:2014/03/31(月)09:31:26 ID:

    暗くなるころあの海で

    35.ムナギ
     三島に鰻を食いに出かけた。このあたりでは上物の鰻は胸の黄色さで見分けるんだそうで、ムナギとも呼ぶらしい。
    生きている鰻の目に千枚通しを打ち、あっという間に腹を割き骨をはずしてしまう。その手さばきにはほれぼれとした
    が、目打ちされる前の鰻が妙に活きがよくてたらいではねたその瞬間が何度も思い出されて、なぜだか胸のつかえる
    ような気分がした。
     食後の散歩と海にまで出かけると、暮れかけた春の日差しのなか、釣り人が奇妙なものを提げていた。よく見ると
    腹の黄色いまるまると太ったムナギである。鰻のシラスをとることはあっても海でこんなムナギがとれるなんてと
    釣り人も訝しんでいた。また胸のつかえる気分がしてムナギを見ることに耐えられず、立ち去ろうとしたのだが、
    釣り人が一緒についてきそうな気配を見せて私を慄かせた。
    41: 名無しさん:2014/03/31(月)10:09:12 ID:

    こっちのオカ板で一番面白いスレ
    43: 名無しさん:2014/03/31(月)23:45:00 ID:

    暗くなるころあの海で

    36.アーケガンシーレガン
     新潟に「マリンピア日本海」という水族館がある。市内からほど近いところではあるが、
    強風吹き付ける日本海に面していて近くには何もないモーテルのような立地なので、バスで
    乗り付けたりするとなにがしかの寂寥感を抱かずにいられない、そんな場所にぽつんと
    建っている。
     私が訪れたその日はたまたま年末の平日で、閑散とした館内にBGMだけが遠く響き、中央
    のホールに据えられた巨大なクリスマスツリーの周りにも人影一つ見あたらなかった。何を
    期待してこの場所にきたのか自分でも判然としないまま、呆然とロビーの椅子に座りあと
    30分で閉館というアナウンスを聞いていると、アナウンスの向こうにかすかに「アーケガン、
    シーレガン」と囁く声が聞こえる。何のことかと耳をすますとだんだんに声が大きくなって
    来るようである。ふとみると、入り口にほど近いところに白い服を着た若い女が立っている。
    今度ははっきりと声が聞こえた。確か「赤いの、白いの」という意味だと考えているといつ
    のまにか女の足が私の目の前にあった。
    44: 名無しさん:2014/03/31(月)23:46:34 ID:

    暗くなるころあの海で

    38.ウグメ
     長崎は五島列島のはじに小値賀島はある。知らないうちは「こねが」だと思っていたが、
    実はこれで「おじか」と読むのだ。この島の漁師の間に「ウグメ」という話が伝わっている。
     大漁に喜ぶ漁船が勇んで港に帰ろうとしていると、見張りが前方に瀬があることを告げる。
    船頭には見えないのに見張りは絶叫して回頭を指示する。そのうち前方に白波が立っている
    ことに慌てた船頭が面舵を切り、何故か船は端から見ると安全な航路をはずれて瀬につっこんで
    いき、そのまま座礁沈没してしまう。
     柳田国男によると、ウグメは産女が転化したものらしい。死産に伴う女の妖怪が、なぜ長崎
    では海のあやかしになったのかは私にも判らない。
    45: 浜名湖の怪:2014/04/01(火)00:38:29 ID:

    112 :浜名湖の怪 :2014/03/31(月)20:39:28 ID:Xv8hM2Fnm

    こんまえ浜名湖に行った時のこと。
    ここは溺死した少女の幽霊やら、事故死した亡霊出没やら、はてはウナギの幽霊まで出るとゆう心霊ポイントばい、今回遭遇したとはそげなんれともちごうとる、
    俺と友人とでゴムボートで繰り出したん風に流しゃれながら釣りしとると突然
    ガツッ
    ボートがなんかにぶつかったとよ。
    船底が水底に擦ったとかと思い湖面ば見るとここはかいなり深い場所やったとよ。
    俺らはボートに破損が無い事ば確認し流木かいなんかにぶつかったかいなぁと首ばかしげたとよ。
    そいけんちょこっとの間して
    ガツッ
    またなんかと接触したばいうやけん。
    なんばいなんばいと見渡すも周囲にはなんもなか。
    そぎゃんことがなん度か繰り返しあったとよ。
    そいで夕方になり突然
    モワッ
    目の前の水面が盛り上がったとよ。
    湧き水か?と思い水面ば見て俺らは息ばのんやけん。
    ボートの真下になんかいる!
    大きしゃは俺らのボートよりも遥かにでとね。たぶんやけど5メートルは超えとる!
    目ば疑い見直すもやはりなんかいるとよ。
    ばってんこぎゃん巨大な生物が浜名湖におるか?これはもばってんて生物やなくて霊とか妖怪の類いなんや・・
    そん巨大ななんかはジワジワと底へ沈んでいきやがて消えたとよ。
    オチとか無いんやけど霊とか妖怪とかほんまにいるのかもなぁ・・と考えしゃしぇられた一日やったとよ。

    バス釣り板 「バス釣りのえずか話」より転載
    http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/bass/1395241124/
    46: 名無しさん:2014/04/01(火)08:48:36 ID:

    暗くなるころあの海で

    39.イソナデ
     大型の客船で青海をたち、小笠原を目指して航行していたときの話だ。大島を通り過ぎるあたりで、
    日が暮れかけ、空と海が鮮やかな橙に染まった。何か不吉な影のように大島が黒々と横たわり、それ
    以外はみな同じ色に輝いている。しばらくその壮麗な光景に魂を奪われていたのだが、ふと視界の隅
    に黒い奇妙な影が映った。
     巨大なそれは、一瞬海中に潜ったとみるとまたすぐ凄い勢いで海上に躍り出た。何か魚類の尾のよう
    にも見えた。しかし途方もなくでかい。針のような鱗のような尖ったものがぎらりと輝いていた。あっ
    と思ったときには、またもとの通り静かな海面に戻っていた。
     あれが昔から伝わるイソナデというものだったのかもしれない。今でも不思議な記憶だけが残って
    いる。
    47: 名無しさん:2014/04/01(火)08:49:35 ID:

    暗くなるころあの海で

    40.アヅイイナウ
     シャラと呼ばれる浜の先には、コタンのものがアッコロカムイと呼んで畏れる巨大魚が住んでいた。
    それを見たというエカシの話によると、そのもの大きさが60尋を超え、鰭だけでシャラの浜を覆うと
    いう。鯨を数匹一度に丸飲みにするというこのカムイにあるときコタンの若者数人が挑んだが、誰も
    帰ってはこなかった。
     アッコロカムイは全身紅く光り輝くため、海や空が紅くそまる海上には決して漁に出てはならぬと
    固い言い伝えが残っている。このものはまた何故か海の神レプンカムイへの捧げ物としてアヅイイナウ
    (海木幣)という別名ももつ。シャラとは現在の砂原(さわら)を指すという。
    48: ファイル01:2014/04/01(火)21:49:04 ID:

    ミスターMは最近悩んでいた。
    窓から外を眺めるとワンピースの清楚な美しい女性がこちらを見ている。
    目と目が合うと彼女は優しく微笑んでくれる。
    しかしそんなことはあり得ない。
    絶対にあってはならならい。
    なぜならここは隔離された研究施設、施設の外には絶対に人はいない。
    では彼女はいったいなんなのだ?
    いわゆる日常から隔離されこの施設から出ることもできずすでに5ヶ月。
    閉塞空間での長期滞在では精神に異常をきたす人もいるそうだが私は弱者ではなかったはずだ。
    - ポッ・・ -
    ポッ?まるで鳥の声のような何かが頭の中に響いた。
    ハッとして窓から外を眺める。
    優しい笑みを浮かべ彼女が歌っている・・?
    - ポッ・・ポポッ・・・ポポポポッ・・ -
    うわあああああああああ!
    「どうしたミスターM!」「なにがあったの!?」
    同僚たちが何事かと飛んで来た。
    「窓の外に人がいる!」
    ええ!?と驚く一同。
    皆いっせいに各窓から外を眺めるもそこにはいつも通りの沈黙した世界が広がる。
    「ミスターM、あなた疲れてるのよ・・少し休んだ方がいいわ」
    心配そうな顔でミス.Sが気遣ってくれる。
    「ありがとう、そうさせてもらうよ」
    俺は自分のベッドに戻り目を瞑った。
    ところが
    - ポッ・・ポポッ・・・ポポポポッ・・ -
    彼女の歌声が頭から離れない。それは抗うことのできない美声、天使の歌声とはこういうものか?
    ミスターMは窓から外を見た。あいかわらず彼女は優しい微笑みでそこにいた。そして俺に手を差し伸べている。
    合いたい、彼女と直接手を合わせたい!押さえきれぬ欲求!俺は施設の外に出ようとした!
    「何をしているんだ、ミスターM!』
    羽交い締めにして俺を止めたのは同僚のミスターWだった。
    「離してくれ、彼女が、彼女が俺を呼んでいるだ!」
    「駄目だ、ハッチを開ければ全員死ぬぞ!」
    「うわあああああああ!」
    時間が経ち次第に落ち着きを取り戻す。
    「ちなみにどんな人が外にいたんだい?」とミスターGが聞いてくる。
    ミスターMはこれまでのことを詳細に説明する。
    「君が見たのはもしかして神とか天使とかそういう類いかもしれないな」
    「ミスターM、あなたやっぱり疲れてるのよ・・次の船で国へ帰った方がいいわ」
    「長期滞在ではよくあることです。グレムリンに揶揄われたとでも思って気にしない事です、HAHAHA」
    しかし東洋の島国から派遣されたミスターWだけは神妙な顔をして、「八尺様・・か」そう呟いた。
    彼に問うと彼の祖国の都市伝説に八尺様という人形モンスターが最近話題になっているとのことだった。
    一ヶ月後、向かえの船が付き研究施設を去る日が来た。
    窓の外の彼女は相変わらず優しい笑みを浮かべてくれたがどこか寂しそうだった。

    ここは地表より400Kmの空の彼方、
    国際宇宙ステーション

    空の怪談 第一話「無限空間から微笑みを」
    49: 名無しさん:2014/04/02(水)07:03:37 ID:

    暗くなるころあの海で

    41.ウバトウイ
     桜島を正面に見据えて暮色の磯の浜を歩いていた。夏の錦江湾だというのに、
    海水浴に興じる人々もまばらで、妙に物寂しい雰囲気ではある。早くから海の家
    で一杯聞こし召していたせいで、ほろ酔いの足取りも砂にとられ、おぼつかない
    様子でふらふらとしていると不意に後ろから「うい」と声がした。
     振り向いても誰もいない。閑散とした海水浴場がぼんやりと広がるばかりで
    ある。再び前をむいて歩き出すと時をおかずまた「うい」と聞こえた。
     「ウバトウイ」という物の怪だそうだ。宇婆が「うい」と呼びかけるから
    「ウバトウイ」という、何だかたちの悪い冗談みたいな名前である。それでは
    宇婆とは何なのかというと、物の怪であることしか判らない。これでは禅問答
    ではないか。
    50: 名無しさん:2014/04/02(水)07:04:41 ID:

    暗くなるころあの海で

    42.ヨライ
     土手は浜に向かってなだれ落ちるように傾斜し、人の背丈よりやや高い松を
    まばらに生やしてどこまでも続いている。私は提灯ひとつ灯してうすぼんやり
    とした明かりの中を土手に沿って歩いていた。
     磯まで辿り着いたとき、不意に土手の方から鳥の鳴くような声がひときわ高
    く響いて、潮騒しか聞こえない静寂を破った。冷水を浴びせられたような気が
    してはっと振り返ると、磯の岩の上にぼんやりと影のようなものが座っている。
     待っていたとそのものは言った。どこかで聞いたことがある声のようにも思
    えた。ヨライだ、と考えたが、ヨライというのが何を意味するのか思い出せな
    い。それほど暗くもないのに、いくら目をこらしてもそのものの輪郭がぼやけ
    てはっきりとした像を結ばなかった。何か言わなければとあせり、口を開くと
    自分の喉から先ほど聞いた鳥の叫びと同じ音が飛び出した。
    51: 名無しさん:2014/04/02(水)07:05:49 ID:

    暗くなるころあの海で

    43.サスケネ
     その女と知り合ったのは、福島の相馬海岸だった。夕暮れ時ともなると女は
    決まっていつもの小料理屋にふらりと顔を出す。私とひとこと、ふたこと言葉
    を交わすとあとは二人静かに杯を重ねて時間が過ぎていく。潮騒とともに暗い
    海から寄せてくる風だけが店を訪うものの全てだった。
     その晩はなぜか女がなかなか来なかった。片づかない気分で杯を乾し、ぶらり
    と磯の散歩をすると、突堤のところに女が一人で立っていた。どうしたのか声を
    かけたが、ただにっこりと微笑むだけで答えようとしない。不意に大きな波が
    寄せ、慌てて身を避けた一瞬、女の声で「サスケネ」と言ったのが聞こえた気が
    した。振り返ると、女の姿はかき消したように消えていた。
     サスケネとは土地の言葉で「大丈夫だよ」という意味だ。女の消息は杳として
    知れない。
    52: 名無しさん:2014/04/02(水)21:33:34 ID:

    暗くなるころあの海で

    44.イセコヤマ
     あなたはえずい人だから、と昔女に言われた。何度聞いても意味は教えてくれなかった。
    その女がもうだいぶいけないというので、病院を訪ねることにした。
     病室で見る女は雪のように白い肌をしている以外はまったく普通に見え、これでも助から
    ないのだろうかと訝しく思ったが、妙にぎらぎらと光の強い目で見つめられると、やはり
    駄目なのかという気もした。女はイセコヤマが吹いてくると譫言のように繰り返した。故郷
    の伊勢で海から吹いてくる南西風をそうよぶらしい。海から遠く離れた病室で故郷の海を
    感じているのかとちょっと女が哀れに感じた。すると女は静かな目で私を見返し、やっぱり
    えずい人だと言った。
     それから二三日して女は亡くなった。それ以来なぜだか時折町中でも潮の香りを感じること
    がある。えずいという言葉の意味は今でも判らない。
    53: 名無しさん:2014/04/02(水)21:34:56 ID:

    暗くなるころあの海で

    45.サダチ
     高知の大堂海岸に行って来た。太平洋の荒波が断崖を洗い、ごうごうと海を渡って
    風が吹き寄せてくる。眼下には観音岩と呼ばれる孤岩が塔のごとくそそり立ちあたり
    を睥睨していた。
     空にわいた黒雲がみるみるうちに空を覆い、俄に激しく重い雨粒を叩きつけてきた。
    どこか雨宿りするところはないかと辺りを見回すが、果ても知れぬ絶壁と森がどこまで
    も広がるばかりで隠れるところもない。しょうことなしに雨に打たれていると、どこ
    からきたのか一人の男が傍らにたち、ぽつりとサダチと言った。土佐の言葉でにわか雨
    のことらしい。無言のまま二人で雨に煙る海を眺めるうち、なぜだかその男が観音岩の
    ほうから来た気がしてはっとすると、男がまたぽつりと「いつまで続く」と呟いて私の
    目を覗き込んだ。
    54: 悪霊に憑かれた時の相談窓口:2014/04/03(木)03:00:03 ID:

    寺・僧侶
    お寺の除霊は効果が期待できない。ていうか寺に相談に行っても気休め程度にしかならない。
    ただしお経が書いてあるお札を頂いた場合は多少効果が期待できる。
    なお除霊に特化した寺や僧侶はカルトが入ってる場合があるので注意が必要。

    神社・神主・巫女
    神社はどんなヘボな神主のお祓いでも多少は効果ある。極端に言えば霊は信じていなくても神は信じている神主でも効果あり。除霊の内容は厄払いとだいたい同じ。
    お祓いの料金はだいたい4000円くらいから。料金を弾めば他の神社からも応援が来てより高位の神職を呼んで来たり巫女神楽など組み入れたりしてパワーアップする。
    ようは神社の場合は金次第で効果がかなり期待できる。
    除霊に特化した神主・巫女の場合はさらに期待できる。最大パワーはその神社の祭神による。
    古式ゆかりの神社の中には代々伝わる特殊な除霊術などもあるが、消防署に許可を貰ったり村の自治会やら青年団やらに手伝ってもらったりとかして、
    とんでもなく大規模な祭りごとになる場合もあるので注意(ダンジリや神輿を出したりして数百万単位で金が飛ぶ場合もある)

    霊感商法(偽)
    悪徳霊感商法に手を染める者の中にも少なからず本物の霊能力者がいるが、彼らは見て見ぬ振りをして金だけさらって退散するので注意。
    もちろんほとんどが無霊能力者なので全く役に立たない。
    必ずそのうち「念や気を込めた壷や塩」とやらを売り込み始める。
    いずれにせよ百害有って一理なし。

    霊感商法(プロ)
    極まれに本物の除霊師がいて能力は人それぞれ。
    料金の相場は無いがやる気がそがれない程度に支払おう。もちろんボッタクリもいる。

    霊能者(素人)
    除霊師ではなくいわゆる「見える人」「感じる人」である。
    ただ存在を確認できるというだけなので不安を煽るだけで全然役に立たない。見える幅も人それぞれだ。
    中には全然見えてないのに見えてるふりをする構ってちゃんもいる。可哀想なので相手になってあげよう。


    実は一番確実なのが犬を飼うことで、柴犬みたいな和犬を一匹飼ってりゃだいたい大丈夫だ。
    本気で吠えりゃほとんどが消滅する。
    もちろん個体差があって霊や怪の感知能力や退魔能力に差はある。
    ちなみに雌犬は特に家に巣くう悪霊を追い払うのが得意のようだ。


    霊の気配を察知する程度の能力。悪霊レーダーがわりに。
    55: 名無しさん:2014/04/03(木)11:22:35 ID:

    暗くなるころあの海で

    46.シチニンミサキ
     ミサキ、というものをご存じだろうか。
    もちろん知っている。岬のことだろうと
    あなたは思うだろう。だがさにあらず、
    ここでいうミサキとは海で死んだものの
    ことを指す。ミサキに災いを受けることは
    イキアイと呼ぶすそうだ。場所は愛媛県で
    ある。
     この土地には七人ミサキという言い伝え
    がある。時化の海で助けを求めた若い漁師
    七人に対し、土地の者は二重遭難を恐れて
    救いの手を差し伸べなかった。それから30
    年もたったころから、この海域では遭難が
    相次ぐようになり、いつしかシチニンミサ
    キと呼ばれるようになったという。
     真偽のほどは判らない。七人というのは
    伝説でよく繰り返される言い回しだ。また
    別の存在として天ミサキ、海ミサキという
    ものもあるが、こちらは正体すら判然と
    しない。岬はもしかしたらミサキの転化し
    たものなのかもしれない。ミサキは御陵か
    御霊とでも書くのだろうか。
    56: 名無しさん:2014/04/03(木)11:32:31 ID:

    暗くなるころあの海で

    47.ガラッパ
     ガラッパとは聞き慣れない言葉だが、
    九州の方ではいわゆる「河童」をさして
    こう呼ぶこともあるそうだ。普通河童と
    言えば川のもののけを想像するが、ガラッ
    パには海にまつわる話が少なからずある。
     あるとき漁師が浜で網を繕っていると、
    海から上がってきたぬらぬらとした青い
    ものが話しかけてきた。ガラッパと名乗る
    それは、自分は厄よけに作られた藁人形
    で、河口で引っかかったまま海に行けない
    ので助けてほしいと懇願する。漁師が河口
    を覗くと果たして一体の藁人形が川岸に
    漂っていた。海に流してやると、そのまま
    藁人形はゆうらりゆうらりと沖に漂って
    いったという。
     雛祭りの雛とは、厄災をしょって川に
    流される身代わりのことを指していると
    いう。古来、多くの形代がそうして海に
    流されてきたのだろう。
    58: ハイエナに「性器」捧げた男性:2014/04/03(木)21:43:01 ID:

     【4月3日 AFP】アフリカ南部のザンビアで、20代のマラウイ人男性が性器と足の指3本をハイエナに食べられる出来事があった。
    男性が治療を受けたマラウイとの国境の街チパタ(Chipata)の病院が2日、明らかにした。

     地元メディアによると、男性は心霊治療師から体の部位を捧げれば金持ちになれると言われ、自らの体を犠牲にしたという。

     男性は国営紙タイムズ・オブ・ザンビア(Times of Zambia)に「心霊治療師から裸になるよう指示された茂みに行くと、ハイエナがやってきて私の足の指を食べ始めた。
    しまいには私の男自身も食べられた」と語った。

     病院発表によると、男性は3月31日に退院した。継続的に傷口を消毒する必要があるが、容体は安定しているという。

     ザンビアには、同国のタバコ農園での働き口を求めて隣国のマラウイから多くの人々が国境を越えてやって来るという。

     【2014年4月3日 AFP】
    http://www.afpbb.com/articles/-/3011697
    59: 名無しさん:2014/04/04(金)07:07:14 ID:

    暗くなるころあの海で

    48.ヒカルカオ
     その日、船は沖合で強い潮と霧で方向を見失い漂流していた。こういうときは
    慌てて無駄に体力を使う者から死んでいくもので、慣れた漁師たちは朝を待って
    皆寝ていた。
     夜も更けたころ、太吉という漁師がふと何かの気配を感じて目を覚ました。
    あたりはいつのまにか霧も晴れ、強い潮の流れも失せてしんと静まっている。
    暫く自分がなぜ目が覚めたのか訝しんでいたが、ふと気づくと虚空に光る顔が
    ぽかりと浮かんでいた。
     顔はふうらり漂いながら漁師たちの顔を順に覗き込んでいるようである。
    太吉は寝たふりをしながらそれを見ていたが、幸いにも太吉のところにはやって
    こずやがて水平線の奥の闇に飛んでいってしまった。翌朝太吉が他の漁師を
    窺うと、皆喉を食い破られて死んでいた。
     例によってこの話には何の注釈もない。静岡の漁師から聞いた昔語りだ。
    60: 名無しさん:2014/04/04(金)07:08:49 ID:

    暗くなるころあの海で

    49.モウレイ
     帝国海軍において、輸送という任務がつとに軽視されていたのは有名な話だ。
    大東亜戦争全般において海陸併せて兵の損耗率が十数%だったのに対し、徴用
    された民間船員の実に四十数%が海の藻屑と消えた事実からも、それは察せられ
    る。武器ももたず、攻撃されればただ死ぬしかない戦場で彼等は戦っていた。
     その日も、南方へ向けての輸送船団を引き連れてたった一隻の駆逐艦が護衛の
    任についていた。既に制海、制空権を奪われた海に漕ぎ出したこの作戦は死出の
    旅路と呼ぶにふさわしいものだった。
     日も暮れ、海上に霧が出て視界不良となったが、船団は潜水艦回避の「之の字
    運航」を続けていた。ふと駆逐艦航海長が後続すべき輸送船がいつのまにか前方
    に回り込まんとしていることに気がついた。艦長は即座に増速を命じたが、追い
    付くどころかむしろ引き離されそうである。無線封鎖の上にこの霧で発行信号に
    も応答がない。そのうち、甲板の水兵が海がおかしいと騒ぎ出した。漆黒の海は
    血のようにねばつき、あやしくぎらぎらと波打っている。艦が機関停止して様子
    を見ると、暫くして後方霧の彼方から僚船がやってくるのが視認された。前方の
    船影がなんだったのかついに確認はできなかった。
     公式戦史には残っていないので、この船団がどれを指すのか、その後彼等が
    どうなったのかは判らない。終戦時、かろうじて無事に残された船は戦前の二割
    に満たなかったという。
    62: 名無しさん:2014/04/04(金)07:16:19 ID:

    50.ムガサリ
     なにぶんにもあまりに昔のことなので曖昧模糊として記憶自体がはっきりとしていない。
    また、その時に見たことと、後年自分で想像したこと、人づてに聞いたことなどが縺れ合い、
    絡まり合って自分の記憶の中に固まりとなってぼやけていく中に、不思議とその時の女の姿
    だけが明瞭な像となって立ち現れてくる。
     山形の由良海岸は、正面に白山島を眺める日本海に面した鄙びた海水浴場だった。もう
    初秋といってよい浜は人影もまばらで、子供心にももの淋しく、低く垂れ込めた雲に塗り
    つぶされるように重い波は一日眺めていても心踊らされるものではなかった。家族旅行の
    つもりで親戚を訪ねてきたものの、連日の天気で浜遊びもできず、子供の無聊を慰める
    磯蟹もなぜだかその日は掃いたように姿を消していた。幼い私がなんだか片付かないよう
    な気持ちで砂を枝で掻いていると、不意に「ムガサリ」という叫びが土手から聞こえた。
     見ると、黒い紋付きに身を固めた数名の男が、口々にムガサリと呼ばわりながら土手を
    行き過ぎようとしていた。奇怪な語調もさることながら、その男たちの奇妙に表情に乏しい
    その様子にむしろ興味を抱き、私はしばらく男たちの一団についていくことにした。その
    うち、男たちは浜のはずれにぽつんと一軒建つ古い二階建ての日本家屋に吸い込まれていく。
     長い土塀の続く中に、粗壁の落ちたところから壁骨の木舞竹が見えていた。門からそっと
    棟を覗いてみたが、森閑として人の気配もない。子供のこととてさして気にすることもなく
    門から庭に回ってみたが、やはり家はひっそりと静まり返って、先ほどの一団がどこに消え
    たものか皆目判らなかった。浜を遠巻きに取り巻いた山々が、日暮れに近くなった空に食い
    込んで、いつのまにかあたりをいっそう暗く沈めていくようであった。
     そのとき初めて気がついたのだが、開け放たれてしかし暗く落ち込んだような座敷の中央
    に何か白いものがわだかまっているのが見えた。はじめは羽織か掛け布団かとも思われたが、
    よくみるとそれはじっくりと動きながら次第に大きくなっていくようでもある。夕方の、
    不思議に明るい曇った空の下を、何か大きな鳥が二羽、はたはたと翔んでいった。私は、
    自分の顔の白けて来るのが判った。
     不意に大きな犬の吠え声が響き、はっとすると、座敷の中央に白い打ち掛けをかけた女の
    座っているのが見えた。どうやら伏せていたものが身を起こして私を見たらしい。暗いせい
    か、いくら目を凝らしてもどんな表情をしているのか皆目判別ができない。ただ、赤く紅を
    さした口元だけが見えるのみである。今のうちにどうにかしなければと思ったが、何をどう
    することもできずただ目を据えて眺めていると、今にもその口が何かをいいだすかのように
    開きかけた。

     その後どうなったのか、その家が何だったのかはまるで覚えていない。聞いたところでは
    「ムガサリ」とは婚礼を意味する言葉で、最近は絶えてみないが、昔は婚礼や葬式などの際
    親族が街々を呼ばわって歩いくこともあったらしい。後日親戚に尋ねてみたが、この時期
    婚礼はなかったというのみで、それ以上のことは何も教えてもらえなかった。
    63: 名無しさん:2014/04/04(金)15:06:11 ID:

    むかさり絵馬って山形だったな
    内陸のほうだったような
    64: 名無しさん:2014/04/05(土)09:17:54 ID:

    暗くなるころあの海で

    51.アメフリホンゾン
     その日もまた、雨が降っていた。いつ果てるともなく銀砂のごとく舞い落ちる雨滴を眺めながら、そうして灰色に煙る海に面していると、地の果てに来たような寂寥が一層深まっていくようでいっそ心地よかった。もう間もなく日も暮れようという頃合いで、真っ白に垂れ込めていた雲が心なしか朱鷺色に染まっている。後ろに控えていると思われる山のほうから、奇妙に甲高く、それでいてしゃがれているような鳥の声が響いてくる。
     ホトトギスだな、と思ったが、宿の仲居は「ホンゾンですね」と何気に呟いた。ああ、この島ではそう呼ぶのかと思ったが、続けて「アメフリホンゾン」と聞こえたので、妙にひっかかった。何でもこの辺りではホトトギスが鳴くと雨が降るというので、そうした言い方をするらしい。なぜホトトギスと雨が対になって語られるのか聞こうと振り返った時、鴨居のあたりに不思議な青いオタマジャクシのようなものが漂っているのが見えた。あれは何だろうと考えているうちに、また鳥の叫び声が聞こえた。オタマジャクシめいた奇妙なものは、それをきっかけにふいっと消えた。
     仲居に問いかけようとしたら、いつの間にか彼女の姿もなくなって、ただ薄暮の部屋が寒々しく残されているばかりである。階段の下を覗いてみたが、ただ暗闇が広がるばかりで森として人の気配も感じられなかった。
    65: 名無しさん:2014/04/05(土)09:19:09 ID:

    暗くなるころあの海で

    52.ヱンゼ
     その日は何だかはっきりとしない天気で、波は穏やかなのだが薄暗い灰色の雲が遥か水平線までうねうねと繋がり、単調な気色を見せていた。釣果のほうもさっぱりあがらず、昼時分を過ぎたばかりではあったがそろそろ港に引き上げようかと考えはじめたころ、ふと沖合にやった目の先に、何だか奇妙な黒いものが映った。
     ゑんぜだ、と気が付いて総身の毛が逆立った。気が付くと、ゑんぜはするすると船に近付いてきて、いつの間にか釣り糸に触れんばかりのところまできている。機関に火をいれ、釣り糸をあげる間もなく慌てて浜を目指して船を疾らせた。ぶつかるような勢いで汀に乗り上げ、沖を振り返ると、ゑんぜは船を追いかけて一町ほどのところまで迫っている。家に駆け込んでもなお、ここまで追ってくるのではないかという思いが離れず、その晩は家中の灯火を絶やさなかった。
     翌日浜に向かってみると、頑丈な船腹が引き裂いたように抉られていたそうだ。島根を旅した際、知り合った漁師の息子から聞いた話で、なんでも戦後すぐの頃のことだという。ゑんぜとはどういうものか訊ねたが、その男もよくは判らないとのことだった。
    66: 名無しさん:2014/04/05(土)09:19:56 ID:

    暗くなるころあの海で

     その小路に入ると、空気まで変わったような気がした。くすんだ板塀が続く向こうに、造り酒屋の大きな蔵がいくつも並んで見える。車の通れぬ狭い路地は石畳で覆われ、迷路のように入り組んで視界を妨げた。そろそろ暮れようかという頃合いで、見上げると懐かしい黒い電柱に吊るされた裸電球がぼんやりと橙に輝きはじめ、はや薄青く染まりつつある街角を浮かび上がらせている。
     電柱に記された地番が読めず、通りすがりの老婆に尋ねたところ「鞆」と書いて「トモ」と読むらしい。かつての街道筋かと思われる太めの路地を曲がってまっすぐ歩くと、つきあたりに海が見えた。
     近付くと、海の底に向かって石段が下り、そのまま海中にと没している。港と思われるそこには、巨大な石灯籠が屹立しこれもまた橙の火を灯していた。人気も絶えてただ広場に面した時代がかった郵便局にあるポストだけが私と二人ぼんやりと立っている様は妙に薄ら寂しく、なんだか愉快な気分で石段に腰掛け暮れ行く海を眺めていると、傍らにいつの間にか浴衣姿の少女が腰掛けていた。
     その石段は「ガンギ」といい、江戸の昔からそこにあるという。この港の小さな入り江はその頃から少しも形を変えていないらしい。まるで海という劇場に向かって階段桟敷が広がるようなその光景に心奪われ、少女の灯す線香花火にしばしつき合っていると、そのうちに海からのそのそと小さな灰色のものが石段を這い登ってきた。ああ、このための石段なのかと合点がいったように思えて少女を振り返ると、いつのまにか少女の姿が消え、石灯籠だけがちろちろと燃えている。灰色のものはそれが当たり前のように私の傍らに腰掛けた。
    67: 霊視ビデオカメラ:2014/04/05(土)17:44:21 ID:

    うちの親父の遺品にS社から発売されていたT○900というビデオカメラがある。
    モノクロビューファインダーでHi8方式のビデオカメラでもうヘッドが死んでて録画も再生も困難なんだが、こいつには他のビデオカメラにはない特徴がある。
    それはこのモノクロビューファインダーで見ると本来人間には見ることのできないものを捉えることができることだ。
    ただ残念なことにファインダー越しに霊体だかなんだかを確認できてもいざ撮影すると何も写っていない。
    親父は最初機械的なノイズか何かだと思っていたのだが、ある日人型の霊のようなものが映ったことがあり、これはノイズではなく霊の類いだとわかったそうだ。
    元々はそんな機能は無かったのだが、親父が旅先で盗難に合い、その後犯人が奇跡的に捕まり戻ってきたのだが、その時にはすでに霊視カメラになっていたそうだ。
    現在このカメラはバッテリーが死んでしまい、ビデオカメラステーションに直接接続しないと駆動しない。
    いつか生きてるバッテリーか電源アダプターを入手して、あちこち霊視散策してみたいものだ。


    http://blog-imgs-45.fc2.com/s/o/r/sorepoi/3zfytdsy_0da.png
    68: 名無しさん:2014/04/06(日)08:04:15 ID:

    暗くなるころあの海で

    53.トモ
     その小路に入ると、空気まで変わったような気がした。くすんだ板塀が続く向こうに、
    造り酒屋の大きな蔵がいくつも並んで見える。車の通れぬ狭い路地は石畳で覆われ、迷路
    のように入り組んで視界を妨げた。そろそろ暮れようかという頃合いで、見上げると懐か
    しい黒い電柱に吊るされた裸電球がぼんやりと橙に輝きはじめ、はや薄青く染まりつつあ
    る街角を浮かび上がらせている。
     電柱に記された地番が読めず、通りすがりの老婆に尋ねたところ「鞆」と書いて「トモ」
    と読むらしい。かつての街道筋かと思われる太めの路地を曲がってまっすぐ歩くと、つき
    あたりに海が見えた。
     近付くと、海の底に向かって石段が下り、そのまま海中にと没している。港と思われる
    そこには、巨大な石灯籠が屹立しこれもまた橙の火を灯していた。人気も絶えてただ広場に
    面した時代がかった郵便局にあるポストだけが私と二人ぼんやりと立っている様は妙に薄ら
    寂しく、なんだか愉快な気分で石段に腰掛け暮れ行く海を眺めていると、傍らにいつの間に
    か浴衣姿の少女が腰掛けていた。
     その石段は「ガンギ」といい、江戸の昔からそこにあるという。この港の小さな入り江は
    その頃から少しも形を変えていないらしい。まるで海という劇場に向かって階段桟敷が広が
    るようなその光景に心奪われ、少女の灯す線香花火にしばしつき合っていると、そのうちに
    海からのそのそと小さな灰色のものが石段を這い登ってきた。ああ、このための石段なのか
    と合点がいったように思えて少女を振り返ると、いつのまにか少女の姿が消え、石灯籠だけ
    がちろちろと燃えている。灰色のものはそれが当たり前のように私の傍らに腰掛けた。
    69: 名無しさん:2014/04/06(日)08:05:37 ID:

    暗くなるころあの海で

    54.トゼンネ
     何でも年の頃六、七歳と思われるおかっぱ頭の少女の手を引いて薄暗い海岸べりを歩いている。
    午後も大分遅いと思われるのに、水平線まで厚い雲に覆われて日が差す気配もなく、いつの頃合
    いなのかいっこうに判らない。見上げると灰色にたれ込めた部分と黄色に染まった部分がうねうね
    と果てもなく続き、鰻の腹を思わせる模様を描いて何とも気味が悪い気配である。
     なぜか少女はしくしくと泣き続け、ときおりトゼンネと呟いていた。言葉の意味は判らないなり
    に、なんだか胸を衝かれる想いがして足を速めたが、さりとて自分がいったいどこに向かおうとし
    ているのか、そもそもこの少女がどういうものかについては何も思い当たるところがなかった。
     やがて、浜に一人の女が立っているのが見えた。この少女の母だろうかと思ううちに、ぱっと
    少女が手を離すと「あいがとぐぁし」といって女の元に駆けていく。手を離された自分は、不意に
    錘りがとれたかのようで体がぐらぐらとした。女はじっとこちらを伺っているようで、ぐらぐらと
    体が浮かぶように感じながら私はその目に射すくめられていた
    70: 名無しさん:2014/04/06(日)08:07:15 ID:

    暗くなるころあの海で

    55.イニンビー
     沖縄の久米島といえば、行ったことがなくても焼酎の名前などでご存じの方も
    いるだろう。東シナ海に面し、ほとんど日本とは思われないこの南の果ての島で
    イニンビーという不思議な話を聞いた。
     島にはヒヤジョウパンタと呼ばれる断崖絶壁がある。夏に訪れれば美しい珊瑚
    礁を見晴るかす雄大な景色が楽しめるが、実は荒涼と風の吹きすさぶ寂しい荒れ
    野という形容がしっくりとくる最果ての地で、この先に人が住まない無限の海が
    広がることをまざまざと感じさせる場所でもある。この丘にたつと、海原にはて
    の浜と呼ばれる不思議な島めいたものが見える。青緑色の海の中に突然草一本な
    い砂浜だけがぽかりと浮かび、なるほどはての浜なのだなと感じられるが、秋、
    独りでこの地に立つとごくまれにはての浜に立つ女を見かけることがあるという。
     女はたいてい白い単衣を着て、水字貝と呼ばれる大きな棘を広げた異形の貝殻
    を持って立っているのだそうだ。今にも海に呑まれてしまいそうな砂州に、船ら
    しきものも寄せずに独り立ち尽くす女を見かけたら、決して目を合わせてはいけ
    ない。そんな晩には必ず、沖を一群の漁り火めいたものが列をなして通り過ぎる
    のが見えるという。女と目をあわせ、イニンビーと呼ばれるその沖の火を見てし
    まった者は、大概どこかへ失せてしまうと島の者は言っていた。
     イニンビーは遺念火と書く。いつか女の姿を見たいとたびたび訪ねてみるのだ
    が、どうやら私にはその資格がないらしい。消えてしまった人々がどこにいって
    しまったのかは誰に聞いても判らなかった。
    71: 名無しさん:2014/04/06(日)08:12:03 ID:

    暗くなるころあの海で

    56.ナミウチ
     またどこからともなくざあっという音が木霊し、うららかな秋の空を通り過ぎていった。
    聞きようによっては風に揺らぐ竹林かとも思われるが、のんびりとした田園の見渡す限り
    にそんなものはないし、海鳴りにしても海から離れたこの村でそんなものが聞かれるとは
    思えない。こう晴れた空の下でこんな音を追いかけているとどこか狸囃子めいて滑稽で、
    知らずうきうきとした気分になってきた。
     地元静岡ではこの音をナミウチと呼ぶ。何かは判らないが神様のたぐいだという者もい
    る。音に惹かれて歩き続けたがいっこうになくなる気配も近付く気配もない。そのうちに、
    小さな古びた社にたどり着いた。
     誰もいないがらんとした社で立ち尽くすと、遠からずまたざあっという音が通り過ぎた。
    気になって社をのぞくと、年の頃五、六歳と思われるおかっぱの少女が何か小さなつづらを
    持って立っている。なんだろうと思って見続けるうちに、少女の持つつづらが幾分開きかけ
    ているように思えてはっとすると、急に後ろで一際大きなナミウチが聞こえて、強い潮の香
    りがあたりに立ちこめた。
    73: 名無しさん:2014/04/06(日)20:53:59 ID:

    無断じゃないよ本人だもの。
    海シリーズもうちょい続くんじゃよ
    74: 名無しさん:2014/04/07(月)06:36:47 ID:

    暗くなるころあの海で

    57.ショカンノージャ
     八丈島といえば誰知らぬもののない流人の島だが、現代では1時間ほどの空の旅でついて
    しまう釣りの島であって、伊豆に釣りに出かけるよりもずっとお手軽な遊び場に過ぎない。
    であるから、「鳥も通わぬ八丈の」という風情を味わいに訪れても出迎えるのは名物くさや
    と焼酎ぐらいなものだ。
     その日は折悪しく天気も悪く、釣りを趣味としない身にはこれといってやることもないの
    で、旅館で傘を借りて街をぶらついてみたのだが、行き交う人もなく、海もなんだかうす
    ぼんやりとした紗幕に包まれて、どうにも気の滅入る光景であった。気まぐれに入った茶店
    でビールの大瓶を注文し、なすこともなくしばらく杯を重ねていると、やけに鋭い目つきを
    した胡乱な男が向かいの席につき、こちらをじっと眺め始めた。どうにもいたたまれない
    感じがして席を立とうかと思ったのだが、なぜだか男の目に射すくめられたかのようで席を
    立つことができない。不意に男が「ショカンノージャ」と呼びかけてきた。「知っている
    だろう」という意味の島言葉なのはしっていたが、何のことを言っているのか判らない。
    すると男がその気配を察したのか、怒っているようにも見えて、ますます縮こまっていると、
    自分でも意識しないままに「ショッキャ」と呟いていた。
    75: 名無しさん:2014/04/07(月)06:37:55 ID:

    暗くなるころあの海で

    58.トンチブ
     佐渡にはたらい舟というものがあって、素人では満足に漕ぐこともできないのだが、
    熟練した漁師の女房などはこれで波の荒い佐渡の海をすいすいと渡っていく。船の
    ように舳先というものがないので進む方角も波に逆らうのも乗り手次第という中々に
    ひやひやする乗り物ではある。
     あるとき佐吉という漁師の女房おしまがこのたらい舟で海藻なんぞをとっていると、
    海から目も口もないただ白い餅のようなものがぬっとばかりに現れてたらいにのしかか
    らんばかりにやってきた。たまたま節分ということもあり、たらいに豆を乗せていた
    おしまが慌ててこれを投げ付けると、その餅の固まりのようなものは怯んだ様子を見せ
    てたらいの周囲をうろつき、やがてとぷんと海に潜って二度と浮かび上がってこなかっ
    たという。
     浜に戻ったおしまが古老に尋ねるとそれはトンチブだろうとの話だった。トンチブ
    とは、土地の言葉で狢のことらしいが、なんでわざわざ山の狢が海に化けて出るのか、
    あるいはよく判らないものに適当な名前をつけただけの話という気がしないでもない。
    76: 名無しさん:2014/04/07(月)06:39:09 ID:

    暗くなるころあの海で

    59.ガランサー
     そのあたりは海にほど近いとはいえ一面の枯田であり、なぜ取り残されたように
    ぽつんと竜宮社があるのかどうにも不思議である。周辺をぶらついてみたが、ただ
    山の端までさわさわと枯野が広がるばかりで、社の由来を示すような立て札ひとつ
    あるわけでない。昼間とはいえ、この農閑期では通りがかる人とてなく、なんとも
    寂しい風景にその社だけがなんだか片付かない様子で鎮座しているといった格好で
    ある。
     ふと気付くと、かろうじて目の届くところに老婆が独り座り込んでなにやら藁を
    編んでいる風が見えた。何の気なしに話しかけて社の由来を聞いてみると、何でも
    このあたりは昔海だったものを干拓したらしいが、その際に齢十九の娘を人柱とし
    て埋めたのだという。社は娘を祀って建立されたもので土地の者はガランサーと
    呼んで恐れているのだそうだ。
     老婆は藁を器用に編んで人形を作っている。社に目を戻すと、いつの間にか
    薄灰色の狐が社の影からこちらを見ていた。老婆は別に驚くでもなく人形を編み
    続けている。狐は徐々に増えているようにも見える。誰独り通ることのない枯田
    に老婆と狐と社だけが風に吹かれている。
    78: 名無しさん:2014/04/08(火)06:49:44 ID:

    暗くなるころあの海で

    60.ケンムンウマツ
     昔鹿児島の奄美にはケンムンと呼ばれる不思議なものが住んでいたそうで、
    何か奇妙なものを見聞きしたときあれはケンムンだと口々に語ったらしい。
    伝わる話では、旧暦の4月頃、産卵にくる海亀の見張りに漁師が夜浜に出ると、
    ガジュマルの木に大きさ三寸ほどの真白い火の玉がほわりと灯り、いぶかしく
    見るうちに火の玉はみるみる三尺ほどにもふくれあがるや数百の玉となって
    飛び散ったという。
     ケンムンとは木の精らしい。前述のような美しい話も残るのだが、また別の
    話では、隣家の人妻に恋した男が旦那を海に誘い出して沈めてしまい女に求愛
    したところ、島に残る大樹に両腕を回せるならお前の求愛を受けようというの
    で喜んで腕を回すや否や、両腕を木の幹に打ち付けられそのまま男は呪詛の声
    をあげながら死に、その怨霊がケンムンとなったという血腥い話も伝わる。学
    校の裏手に生えた老松に、夜毎青白い火が灯るのを「ケンムンウマツ」と呼ん
    だという話も今に残る。沖縄のキジムナーとよく似た話が多く、ガジュマルの
    精霊という意味合いがあったのだろう。ケンムンがどんな姿形だったのかは
    よく判らない。
    79: 名無しさん:2014/04/08(火)06:51:25 ID:

    暗くなるころあの海で

    61.ブレナキ
     薄暮れの町並みながら行き交う者とてない。最前から破れ帽子で釣り竿を
    かついだ大柄な老人の後ろをずっとついて歩いているのだが、浜に沿って
    歩くばかりで一向に海に向かう気配を見せないのが不思議であるといえば
    不思議である。遠くで犬が吠える声が聞こえるのだが、耳をすますとその声
    がものすごい勢いで駆け回っているようにも感じて、どこに犬がいるのか
    どうにも判然としない。何度か老人に話しかけてみるのだが返事はなく、
    ただ大変近しい間柄だという気分があるばかりで、老人が誰なのか思い出せ
    ない。
     不意に老人が「あれをごらん。チュンタマシだ」と言って立ち止まった。
    指差す方を見ると、空ばかり幾分か明るい中に既に暗く沈んだ海の上に、
    青白くどことなく寂しげな火がふうらりふうらりと漂っていた。やがて火は
    風にあおられるように海におちるとそれきり消えてしまった。はっとして
    振り向くと老人の姿はどこにも見えず、ただ遠くで鳴く犬の声が数を増やし
    谺のように響き渡るばかりである。奇妙に寂しいような、それでいて微笑ま
    しいような片付かない気持ちで水平線を眺めていると、そのうちにぴたりと
    犬の声がやみ、変わって黄色のぎらぎらした月がぽかりと海の上に浮かんだ。
    80: 名無しさん:2014/04/08(火)06:55:36 ID:

    暗くなるころあの海で

    62.イゲ
     家に入ると、女が夕餉の支度をして待っていた。誰かにこうして待たれるというのも
    存外気ぶっせいなもので、しょうことなしに上着を脱いで卓に着くもののどうにも落ち
    着かず片付かない気持ちである。やがて女がビールを盆に乗せて持ってきたが、なぜだ
    か生温い上に気が抜けたようでもあり、酌をする女が胡乱な目でこちらを覗き込むのが
    どうにもやりきれなくて、何だか胸がわくわくとする。献立は魚の煮付けに法蓮草の煮
    浸しと浅蜊のみそ汁で、魚は何でも目の前の海でとれたものだというが、一匹まるまる
    皿の上に横たわっているのに、どうにも見覚えのない奇妙な形をしていた。箸をつけて
    みると特にいやな味もせず口の中でほろほろと身が崩れていくのだが、このままこうし
    ていると何かまずいことが起こりそうな気が頻りにして、そのくせ帰ろうと口に出せず
    そのまま黙々と食べ続けた。不意に、喉の奥に大きな固まりがつかえたようになって、
    声も出せず唸っていると、女が「イゲだね」と言って笑い、すいと糸の切れたように立
    ち上がって部屋を出ていってしまった。慌てて涙をこぼしながら女の後を追って座敷を
    出ると、どこまでも続く渡り廊下にぼんやりと橙の灯が灯り、その向こうに暗い海が
    広がるばかりで人影とて無い。女に申し訳ないような、それでいて女が怖いような妙な
    気分で、声も出せずに廊下に立ち尽くした。
    81: 名無しさん:2014/04/08(火)13:50:20 ID:

    イゲのその後が気になる・・
    82: 名無しさん:2014/04/09(水)07:47:59 ID:

    暗くなるころあの海で

    63.オリントウ
     愛知県知多の沖合に、「おりん島」と呼ばれる小島があるという。何でもあまりに古い
    伝説が元なので、今では地元でもよほどの古老でもないとその呼び名すら知らないがと
    前置きされた。
     須佐の浜におりんと言う名の老婆が住み着き、海女の真似事をして暮らしていたという。
    そんな離れた場所に老婆が独りでいるものだから、村の者も何とはなしに奇妙に思ってあ
    まり近寄らなかったそうだ。ところがあるとき、おりんが村の網元のもとにやってきて不
    思議な話を始めた。昨日漁に出ると、大きな蛸が船にへばりつき、ぬらりと足を一本差し
    込んできておりんを海に引きずり込もうとしたという。すかさずおりんがその足を切り取
    ると、蛸はまた海中に戻っていった。今日になってまた船を出すと、同じ蛸が再び襲って
    きて、今度も足を切り取ったのだとか。足は切ってもうねうねと動いて大層邪魔なので、
    浜に埋めてしまったと語りおりんはからからと笑い転げた。その様子があんまりにただご
    とでなく、心配した網元は明日は漁を控えろと忠告したが、おりんは鼻で笑って相手にせず、
    漁に出続けた。七日目までそんなことが続き、村人が遠巻きに眺める中、おりんは八日目の
    漁に出た。すると、沖合で一本しか足のない蛸が船に取り付くや、おりんをつかんであっと
    いう間に海に引きずり込んでしまった。騒いだ村人はおりんを探したが、簪一本見つからな
    かったという。
     そのおりんがもっぱら漁場にしていた島をいつしか皆「おりん島」と呼ぶようになった。
    今でも古い人は、この近くでは蛸をとらないという。
    83: 名無しさん:2014/04/09(水)07:49:04 ID:

    暗くなるころあの海で


    64.タイノシマ
     伊勢湾口に位置する神島は、三重県の最東端にあたり、伊勢にとっては
    「沖の島」として信仰の一部をなす重要な島である。この神島には、今で
    も語り伝えられる「タイノシマ」という不思議な伝説がある。
     かつて、神島よりさらに沖合に大きな島があり、そこには数百人の暮ら
    す村も大寺院もあって一大集落を形成していたが、あるとき不意の大津波
    でなんと島ごと水没してしまったという。今となっては島の名前も定かで
    はないが、このとき滅んだ村にちなんでこの島は永く「絶えの島」と呼ば
    れていたそうだ。このとき、かろうじて災害を逃れた者のうち、11の家族
    が神島に移り住み、6家族が知多半島の内海に移り住んだので、その土地は
    「引っ越し」と呼ばれ、やがて「吹越」に変わったと伝説は伝えている。
     気の遠くなるような年月の果てに伝説も忘れられ、「絶えの島」はその
    海域が鯛の良い漁場として知られたことからいつしか「鯛の島」と呼ばれ
    るようになった。生き残りの家族たちが現在でも血筋を残しているかどうか
    はあいにくと聞きそびれたが、まるでアトランティスのようなこの伝説を
    聞くにつけ、海底に沈んだ村がいつの日にかその全貌を現してくれること
    を願ってやまない。
    84: 名無しさん:2014/04/09(水)07:50:44 ID:

    暗くなるころあの海で

    65.イラ
     すぐ手の届きそうなところに対岸が見えているため、ここが海であるということが
    中々実感できない。大小様々な船が波を蹴立ててひっきりなしに往来し、さながら大
    きな街道に面しているようで、迫力がある。下関が交通の要所であるということは
    現代でも変わっていないらしい。
     港をぶらついていると、作業服を着た男が一人でタモのようなもので海から何かを
    すくいあげていた。近付いてみると、半透明のものがうずたかく積み上げられている。
    何ですかと尋ねると「イラだ」と返された。船のスクリューが巻き込んで困るのですく
    いあげているという。なにげに海に目を転じると、半透明のクラゲがはるか沖合まで
    溢れかえっている。何とはなしに総毛立つような光景で、なぜこんなにもいっぱい居る
    のかにわかには判らない。はっと気付くと、男がいつの間にか海に入り、いっぱいの
    クラゲの間から笑って手を振っている。あたりを見回しても人の姿が見えず、あれほど
    迫力のあった船の往来も途絶えて、ただ強い海風の吹き渡る湾に、吹き寄せられるよう
    にどんどんとクラゲが増えていき、そこに浮かぶ男の周りがだんだんと白いもので埋め
    尽くされていった。男が手招きを始めたが、なぜだか足が動かず、男に据えた目線を
    動かすこともできず、ただ立ち尽くしたままクラゲと男を見続けた。
    85: 名無しさん:2014/04/10(木)07:42:55 ID:

    暗くなるころあの海で


    66.ヘンミイ
     これも長崎を旅した折聞いた話だ。何百年も前から伝わるへんみい墓という場所が
    岬の近くにあって、時折そこから夜中に明かりを灯した船が出漁する様が見られるら
    しい。そんなことがあった時は、翌日から激しい時化に襲われ悪くすると人死にが出
    るらしい。またこの地には奇妙な船の言い伝えもあって、霧の濃い夕暮れなどに、先
    を走る小舟に気がついて跡を追うと、必ず瀬に乗り上げて船を割るというので、幽霊
    舟と呼んで霧の濃い日には他船に近づかないよう気をつけるという。
     へんみいという呼び名が不思議で印象に残ったのだが、それが個人の名を意味する
    のか、それとも何かの場所を告げる言葉なのかは話してくれた漁師にも判らなかった。
    また、何百年も伝わる話といいながら、その場所には何も墓らしいものもなく、なぜ
    そこを「へんみい墓」と呼ぶのか、考えてみれば奇妙な話ではある。
    86: 名無しさん:2014/04/10(木)07:44:10 ID:

    暗くなるころあの海で

    67.シラミユウレン
     愛媛を旅したおりに土地の老人に聞いた話だ。
    宇和島では、「シラミユウレン」という不思議なものが時折目撃されるという。
    夜の海にむかって舟を漕ぎだすと、沖合の海中で不意に光りだすものがある。
    何だろうと思っているとその海中の怪しい光はいつの間にか舟に近づいてきて
    泳ぐように舟の周りをぐるぐると廻るのだという。別にそれ以上何をするわけ
    でなく、そのうちにさらなる沖合へ消えてしまうのだが、灯り一つない海の上
    では大層気味の悪いものだそうで、古い漁師などは沖合で死んだ仲間の魂だと
    いってそんな晩は漁をやめてしまうのだとか。
     その老人は、歳経たクラゲが光るのではないかと、自信なさげに付け加えた。
    自分の親父の頃はそれこそ毎晩のように見られたそうだとも。名前の意味も
    聞いてはみたが、土地の言葉というわけでもなく、はっきりとは判らないよう
    だった。
    87: 名無しさん:2014/04/10(木)07:45:47 ID:

    暗くなるころあの海で

    68.カキショウ
     牡蛎殻が足の裏でぺきぺきと乾いた音をたてて崩れていく。岸からは相当
    離れている筈なのにどこまでも遠浅の海が広がり、そこにぽっかりと島のよ
    うに浮かんで見える平原が、見渡す限り牡蛎の屍骸で埋まっていた。
     空はうねるように灰色の雲に覆われ、水平線のあたりがやけに白々と明る
    い以外は夕暮を思わせる色に世界を染め上げている。明るいところと雲の境
    が濁った黄色に縁取られ、それがうねうねとはるか岬のむこうまで続いてい
    る。時折海鳥の声が聞こえる他には船の汽笛ひとつ聞こえず、ただ足元で
    牡蛎殻がぺきぺきと割れる音だけが響いてなんとも陰鬱な気分である。
     ふと気になって牡蛎のひとつを手に取ってみると、空であったはずの
    それはずっしりと重く、中に何かの卵と思われる奇妙なものがびっしり
    詰まっていた。
    喉の奥に小石が詰まったような気分がして、慌てて牡蛎を投げ捨てたが、
    見渡す限りの牡蛎殻に紛れてしまって、もうどれが今の牡蛎なのか判別
    できない。岸に戻ろうと振り返ると、岸壁のところにこれも判別できない
    暗い服を着た一団がじっと固まって、何やらこちらを伺っているようでも
    ある。そのうちに潮が戻ってきたと見えて、徐々に平原は沈み始めたが、
    岸の一団は散る様子もなくなおじっとこちらを見ているようである。私は
    なぜだか一歩も動けず、足元を浸し始めた波に洗われながら岸に背を向け
    て沖を見ていた。
     はるかな沖では雲から灰色の紗幕が垂れて雨が降り始めているようだった。
    88: 名無しさん:2014/04/11(金)06:43:28 ID:

    暗くなるころあの海で

    69.ボウコン
     そもそも冬に雷が日常的に発生する地域というのが実に珍しいのだが、その数が
    尋常でないことで、日本海は世界的にも有名である。そんな荒れた海に面する富山
    で、ボウコンの話を聞いた。
     荒れる冬の海はまた豊穣の海でもあって、沖に遠雷が轟くと漁師はこぞって命懸
    けで船を漕ぎだす。生きてかえれば莫大な富をもたらすが、命を落とすものもまた
    多い。そういう船には、決まって舳先に不思議な黒い陰が立つという。

     漁師たちは、その陰を「ボウコン」と呼んで恐れる。ボウコンは亡魂の謂いであ
    ろうか。船が沈みながらもかろうじて生きて帰った漁師にボウコンのことを訊ねて
    みたが、ただぽつんと立つ陰が見えるばかりで、それが何をするということなかっ
    たらしい。
    89: 名無しさん:2014/04/11(金)06:48:31 ID:

    これで十年前に書き溜めていた物語はいったんおしまい。
    友達に頼まれてホームページに書いていたものだけど、
    長いこと彼のサイト自体休眠していたんで久しぶりに晒してみた。

    百物語で100まで行こうかと思っていたが他の仲間が更新
    しなくなったらサイト運営に興味なくしたみたいで自然放置
    されてしまった。

    そのうち時間とれて気が向いたら新作投稿する。
    少しでもおーぷんが賑わうよう願います。
    90: 名無しさん:2014/04/11(金)15:51:51 ID:

    >>89
    ご苦労様でした。
    新作楽しみにしております。
    91: 名無しさん:2014/04/14(月)02:56:12 ID:

    小学一年生くらいの時だったか、家族で旅行に言った時のこと
    宿泊先のホテルで一人で館内探検してて屋上に出てさ
    そいで高いところから海見てて興奮してたらさ(俺、山育ちだから海みるだけでワオー!って気分高揚するんだ)
    "ゴト"って音がして振り向いたけど誰もいない
    そのかわり自分の後ろ1メートルほどのところに大人の握りこぶし程の石が・・さっきまで無かったのに
    周囲には誰もいないし近くから石を投げるほどの建物も無いし"え?え?"ってパニくって奇声上げて館内に戻ったわw
    その石っていうのが隕石とか言うんじゃなくて普通の花崗岩って感じの石だったよ
    いったいなんだったのかな


    それとこれはネタなんだけどその館内に戻ったら不思議な有料望遠鏡があってさ
    でもその望遠鏡が外じゃなくてホテルのロビー側向けて固定されてるんだ
    すごく気になって100円入れて除いてみたらさ
    外国人のヌード写真がパラパラと映ったw
    あの望遠鏡はいったいなんだったのか、ていうかあんなもん置いとくなw
    やっぱり奇声あげて部屋に逃げ帰ったよw

    今から30年近く前の話です


    出典 おーぷん2ちゃんねる オカルト板
    「異世界と言うか、平行世界から来たけど話をしよう」
    458 :名無しさん :2014/04/13(日)11:18:28 ID:9FPnWhnys
    http://open01.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1396789448/
    92: 名無しさん:2014/04/14(月)03:28:08 ID:

    小学生の頃。夜寝てたら、呼吸も出来ないくらいの強烈な金縛りに襲われた。
    カーテンの隙間から、小学3年生くらいの少年が、宙に浮いて私を見下ろしてた。
    それからかな・・・。実家に霊が集まりだしたのは・・・。
    霊能者が言うには父が連れてくるらしい。温厚で人柄がいいから連れてきちゃうんだってさ。w
    94: ホリック:2014/04/20(日)16:24:06 ID:

    怖い話じゃないけど、2年前だったか、琵琶湖に行った時の話。
    友人は40アップ50アップをガンガン釣ってる。
    俺は子バスばっかり。おかしい、なぜグッドサイズが来ない・・
    風が吹き湖面にさざ波がたった。それが幸いしたのか湖面の変化にバスが活性したか!?ついに俺にも巨バスの当たりが!
    格闘数分、無事ランディング、計ってみると70センチはありそうな巨バス!?
    やたー!ばんざーい!
    という夢を見た。
    時刻は午前4時、俺はそれから車に乗り込み友人と合流して琵琶湖に向かう。
    道中、
    「俺、70センチのバスを釣る夢見たぜ!ありゃ絶対正夢になるぞw」
    「へー、そりゃ凄いな」
    なんて話しながら途中コンビニにより弁当なんかを買う。
    再び車に乗り込み琵琶湖へ。
    「おい、これやるよ」
    「おう、サンキューな」
    友人から缶コーヒーもらった。
    午前6時、琵琶湖レンタルボート屋着。手続きを済ませ出航。
    もう朝から爆釣モードで40センチ級をガッツンガッツン、時々50アップも混じる!
    友人の方は釣れないこともないが子バスばっかり。
    正午過ぎ、琵琶湖の名物とも言える風が吹き出した。
    湖面にさざ波が見えた時、友人がヒット!強烈な手ごたえ、格闘数分、無事ランディング、計ってみると68センチ!
    うぉおおおおお!スゲー!仲間内じゃ新記録じゃん!
    95: ホリック:2014/04/20(日)16:24:29 ID:

    帰りの車の中、
    「いやー凄かったなオマエ!68センチだぜ、68センチ!」
    「実はな・・」
    「んん?」
    「実は昨日ネットでホリックってアニメ見てな・・」
    「んんん?」
    「その話が他人の正夢を代価を払って買うって話でな・・」
    「んんんん?」
    「だからおまえに缶コーヒーおごってやったんだ。」
    「へ?」
    「だから夢の代価に缶コーヒーを・・ま、シャレのつもりだんだがw、偶然にしちゃでき過ぎだなw」
    「は、ははは、なんだよそれ、おおおおまえ案外こここ子供っぽいんだな、ぐぐぐ偶然に決まってんじゃんw」
    ちくしょう、あの68センチ、絶対俺が釣るはずだったやつだ!そうに違いない!
    俺は友人を呪った。
    Zzzzz
    友人眠りに入る。時々寝言こいとる。ていうかうなされてるし。悪夢でも見てるんか?
    サービスエリアで小休止、自販機の前で
    「おまえうなされとったぞ、悪夢で見たんか?」
    「そういやなんか夢見たような・・ああ、パチスロで出しまくってる夢見たわ」
    俺は迷わず友人に缶コーヒーをおごった。
    ゴキュンゴキュンとコーヒーを飲み干してから
    「んでパチスロで勝った金を強盗に奪われたあげく刺された。」
    「てめえ返せ!今すぐ吐き出せ!」
    幸いにして夢は正夢にはならず、バス釣り後の最初のパチスロは8万円の大負けで済んだだけだった。
    ああ、刺されなくてよかった。


    おわり

    転載元「バス釣りの怖い話」
    http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/bass/1395241124/
    96: 黒だんじり:2014/04/23(水)14:36:51 ID:

    怖いっていうか何なんだろう?って話。
    今年10月頭(2013)、友人の誘いでバス釣りライギョ釣りに行った時のこと。
    場所は明かせないけど廃村にある池(というか沼?)で、ここは友人のルーツの地とか。
    この日のメンバーは俺と友人、それに友人の親父と爺様と曾爺様。
    二台の車(キューブとトラック)で分乗して現地到着。
    俺と友人は早速ライギョ釣りを始める。
    ここは廃村なだけあって全くスレておらず、ライギョがボコボコアタックしてくる。
    大型も数多く生息していて80センチオーバーもゴロゴロしていそうだ。
    結局70センチオーバーがこの日釣った最高サイズだったけどね。
    で、その間友人の親父さん・爺様・曾爺様はなんやかんや作業してた。
    途中端折るけこの廃村には「ダンジリ小屋」があって日干しのために外に出したんだよ。
    このダンジリがなんか普通じゃないっていうか真っ黒なんだわ。
    その黒ダンジリを前に親父さんと爺様と曾爺様がお払い?を始めたんだよ、神社なんかでやるやつっぽいのを。
    でさ、帰り際にダンジリを小屋に戻したわけだけどその際に小屋の四方内側外側に御札を貼り付けたんだ。
    「何の御札ですか?」って聞いたら期待通り「封印の御札だよ」って答えが素で返ってきた。
    もしかしてこのダンジリは厄いのかなぁと思った。
    これでおしまい。オチ無しですまない。

    今度暇なときにでも友人にでも聞いてみよう。


    転載元
    おーぷん2ちゃんねる「バス釣りの怖い話」
    http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/bass/1395241124/
    97: 殺人衝動:2014/04/26(土)13:46:13 ID:

    昔、和歌山の沖磯でグレ釣りしてたときのこと。
    その沖磯は非常に小さく2人で定員だった。
    で、同行者と仲良く並んで釣りしてたんだが・・

    「昔この磯で人が死んだの知ってるか?」唐突に同行者がかたりだした。
    何を言い出すんだこいつわ?と思いつつ「知らんな。そうなのか?」
    「あの時もこんな感じで並んで釣ってたのさ、そして俺は海に突き落とされた」
    「・・・?」
    「なぜおまえは俺を殺したんだ?」
    こいつは一体なにを言ってるんだ?
    「いや、おまえちょっと待てよ?」
    「だまれ、おまえが俺を殺したんだ殺したんだ殺したんだ殺したんだ殺したんだ」
    怒気とも殺気ともわからぬ禍々しい気に押され思わず後ずさる。
    「おまえも死ねえええええええええええええ!」
    襲いかかる同行者。
    ひらり♪ 軽やかに身をかわす俺。
    そして勢い余って
    - どっぽ~ん -
    同行者落水する。そして自動膨張式のライフジャケットが開いて・・
    「な、な、なんじゃこりゃ~!?」
    我に返りプカプカ浮いてる同行者。流されないうちに釣り竿に捕まらせて引き上げた。
    「何が起きたか全く覚えてないんだが・・」
    もはや釣りどころでなく携帯で渡船に連絡つけて帰った。
    戻る途中「俺、誰か殺したっけ?」そんな有りもしない記憶を探ろうとしてなんだか誰かを殺したような気分になってきた。
    やばい感じがしたのでそれ以上考えるのはやめた。

    おわり



    転載元
    おーぷん2ちゃんねる 釣り板  「【怪談】 釣りにまつわる恐怖体験 【事件】」
    http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/fish/1395492012/
    98: 名無しさん:2014/04/26(土)13:58:11 ID:

    93番目かな…?
    実体験というか、近隣の奇妙な話を書いてもいいだろうか
    99: 弁天様の使い:2014/04/26(土)14:04:23 ID:

    >>98です、とりあえず書きます

    場所は伏せられないから最初に言っておく
    千葉県柏市から東京上野までの間の常磐線沿線のお話

    上野には有名な不忍池の弁天様がおられるが、千葉県柏にも布施弁天という弁天様がいらっしゃる
    この二社は古来より強い結びつきがあるとされた
    その中の有名な話が『弁天様の使い』
    江戸の頃から、白無垢を着た娘だの、純白の蛇だのが不忍池と布施の間を往来しているという
    その経路というのは、今のJR常磐線と同じなのだ
    100: 弁天様の使い:2014/04/26(土)14:13:13 ID:

    ある日、常磐線を通る貨物車が、何かを撥ねたというので緊急停車した
    機関士がすぐさま確認に出ると、線路には純白の大蛇が血を流して横たわっている
    機関士は弁天様の使いが白蛇だと知っていたので危機感を覚えたものの、その時少しばかりダイヤが乱れていたこともあり、機関士は強引に運転を再開した

    そこで悲劇は起きた
    運転中の機関士の首に『何か』が巻きついたかと思うと、一瞬にして彼の意識を奪った
    当然貨物車は暴走、停止信号を無視して脱線した。
    更に後続の列車も次々と事故に巻き込まれていき、結局死者160人を出す大惨事となってしまった
    102: >>98-101:2014/04/26(土)14:38:51 ID:

    さて… 東葛地域の霊験話をしたところでもう一つ、今度は私の体験談

    もう十年以上前になるか、死体遺棄事件があった
    ばらばらにされた死体がギターケースに詰められ、川縁に捨てられていたのである

    実は、その死体を発見したのは私の友人であり、偶々川の近くで遊んでいたら見つけたという
    しかしその日以降、霊感ある私はその友人の背後に男性の霊が憑いていることに気付いた
    私自身は昔から霊は見えていたので驚きはしなかったが、この霊はかなり自我が強いと見え、他の同級生にも見えていたらしい
    103: >>98-101:2014/04/26(土)14:42:10 ID:

    その日から、友人は徐々に素行不良な少年になっていった
    元々やんちゃな性分ではあったが、当時の小学生にしては珍しく金髪に染めたり、性格も苛烈になっていた
    他の同級生は気づいていなかったが、その姿は彼の背後霊と実によく似ていた

    さすがに私もこれはまずいと思ったが、小学生時分の私には除霊などわかるはずもない
    悲運な事に、近隣に除霊ができる大人もいなかった
    その間にも友人は表情まで変わり、すっかり不良少年になってしまった
    104: >>98-101:2014/04/26(土)14:44:59 ID:

    しかし、ある日を境に背後霊はいなくなり、そして友人も元の年頃なやんちゃ坊主に戻った

    私は、その背後霊がギターケースの死体の者であると思っていたが、そうではなかったのだ
    それは犯人の生霊だったのである
    おそらくはその犯人が逮捕された事で生霊がいなくなったのだろう

    これにて一件落着と胸を撫で下ろした私だったが…
    実はまだ悲劇は終わってはいなかった
    105: >>98-101:2014/04/26(土)14:54:26 ID:

    なんとその生霊、およそ五年の歳月を経て、当時中学生であった友人に再び憑き始めたのだ
    私は彼とは違う中学校に越境したので、彼と再び会ったのは当時の担任教師の辞校式の場であったが…
    生霊はあの日よりも更に過激な風貌に変わり、友人のみならず、その周囲にまで多大な霊障を及ぼしていた

    結局、その後友人がどうなったのかはわからない
    音沙汰ないので死んではいないだろうが、近所を通ってもなかなか見かけないので、ひきこもりにでもなってしまったのだろうか
    聞けば、その辞校式の日、幾度にも渡った犯人の再審請求が遂に棄却され、刑が確定したらしい
    死刑囚となった犯人は今も服役中だが、どうやら無期懲役ではないらしい……
    彼の者が再び世に解き放たれた時、生霊を作り出す程の彼の憎悪はどこまで暴走するのだろうか
    今でも不安でならない

    おしまい
    107: >>98-105:2014/04/26(土)19:55:03 ID:

    書いた者です
    タイトルはご自由にお決めください……実体験なので如何とも言えないので

    ちなみに私自身は今はもう彼と会う事もないからか生霊の影響は受けずに済んでおります
    108: 予知夢に挑戦!:2014/04/26(土)21:35:43 ID:

    予知夢・・
    2回ほど見た事あって、1回目は受験で落ちる奴を見た。
    2回目は地震の震度と震源地を見た。

    一回目は、高校の合格発表の前日に見たんだ。
    天も地も無い真っ白な空間に「落ちる掲示板」てのがあって。
    んで、そこに一つだけ番号が書かれてた。
    翌日合格発表見に行ったら、本当にその番号は落ちてたw

    2回目は、割と最近。
    夢の中でスマホから地震警報が流れた。具体的な音声付で。
    「これより、栃木に震度5の地震が来ます」…だったかな?
    で、起きてリビング行ったらテレビでその情報が流れてた。
    去年の末か今年の最初の方だったと思う。

    今は意図的に見れないものかとゆるーく挑戦中ですw


    出典 おーぷん2ちゃんねる オカルト板
    「異世界と言うか、平行世界から来たけど話をしよう」
    514 :名無しさん :2014/04/25(金)22:29:24 ID:yKfI95Zql
    http://open01.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1396789448/514-516
    113: 名無しさん:2014/04/27(日)23:40:31 ID:

    柏レイソルの本拠地、日立グラウンド
    行った事がある方はお気づきになったでしょうか、あの正門前、緑ヶ丘交番前交差点に佇む石碑に
    あれはその昔、野馬除土手……つまり、野良の馬や猛獣が村へ侵入するのを防ぐための土手であった事を示すもの
    即ち、それそのものはただの道標塚でしかないのだが……

    ここから、日立グラウンドに向かって左側の道を少し行くと、枝垂れ桜の咲く場所がある
    本来土手に木を植える行為は、土手が荒れやすく、崩れやすくなることから忌避されている
    では、何故そんな所に、しかも桜などが植えられているのか
    この理由は、近隣住民ですら知らない事が多いのだが、実は深い理由がある
    114: 名無しさん:2014/04/27(日)23:46:56 ID:

    戦後直後の時代
    その地域は空襲などの被害もなく比較的平穏であったが、若者が戦争に駆り出された結果、地主の跡継ぎがいなくなり横領されてしまった土地が存在する
    その経緯に関しては色々と問題になるため書く事はできないが……

    野馬除土手の辺りは大地主がいたのだが、ここも例によって跡取りが戦争で散ってしまった
    病を抱え余命幾許もない地主は、土地を手放すまいと弁護士を集めたりと奔走した
    しかしその甲斐もなく、結局地主は死んでしまった
    土地は横領されてしまうか……と思われたが、何故かこの土地を欲しがる者がいない

    その理由は、ある日突然姿を現したとされる、あの枝垂れ桜の所為であった
    115: 名無しさん:2014/04/27(日)23:58:48 ID:

    古より陰陽道において桜は『陰木』であり、庭にあると縁起が悪いとされる
    更には枝垂れ桜などその筆頭であり、家運や金運を著しく吸い取るという
    しかも桜は根を深く伸ばすため植樹がしにくく、しかし切り倒してしまうのも罰当たり
    その為、誰もその土地を得ようとはしなかったのだ

    ……そんなある日、地主の縁戚にあたる男がここを訪れた際、何気なく散り際の桜の花弁を見遣ると、何故か一箇所に積もっている
    怪しいと思いその場所を掘ると、なんと戦争で消息不明になったはずの地主の跡取り息子の遺体が、軍服を纏い埋まっていた
    男は驚いたが、きっとこの息子の父に対する孝行であったのだろうと考え、息子を丁重に葬ると共に自らがこの地を受け継いだ

    その男こそ、当時の日立製作所社長・倉田主税である
    後に日立製作所のサッカー部はこの地に本拠地を移し、現在の日立グラウンドを建設
    そして日立製作所サッカー部は後に柏レイソルになるのである
    116: 名無しさん:2014/04/28(月)00:02:16 ID:

    今ではこの事実を知る者も少ないのだが、2011年にレイソルが快挙を達成した際、一部のサポーターの間で語り草になったという
    時は流れども、歴史・沿革を知るということは大事な事なのである

    おしまい
    117: 名無しさん:2014/04/28(月)00:07:22 ID:

    蛇足……

    オカ板住民ならご存知かもしれないが、陰陽道においては全てのものに陰陽がある
    木も勿論陰陽が存在し、桜は陰木の代表として有名で、柳などは陽木である
    陰と陽が同時に存在するのが良いと考える陰陽道の考えは今も日本人の心に深くかかわっている

    柳の下に幽霊がいるのも陰陽、桜の下で宴会をするのも陰陽
    なんとも、知れば興味深いものである
    118: 名無しさん:2014/04/29(火)06:30:37 ID:

    >>117
    なーるほど。安吾の桜の森の満開の下もなんとなくそういう気分反映してるのかもね。面白い話乙
    120: ちーばくん:2014/04/29(火)22:48:35 ID:

    ご存じの方も多いでしょう、有名な心霊スポット『八柱霊園』。
    様々な体験談が語られる事の多い場所ですが、実はオカルト的な意味では八柱霊園は安全な墓地の部類に入ります。
    そもそも危険な墓場というのは、例えば無縁仏の墓であったり、管理人不在の整備されていない墓が殆どなのです。
    八柱霊園はそのアクセスのしやすさ、歩きやすさ、程よい郊外の静寂感と相まって、有名になったのでしょう。
    しかして、本当に怖い心霊スポットというのはあまり有名にならない場所にこそあるものなのです。

    その一つ、某所にある『首塚』。
    その存在自体は割と有名で、建立したのは後の江戸城主・太田道灌。
    文明十年、1478年に起きた千葉孝胤との酒井根合戦の跡で、道灌は敵味方関係なく死体を丁重に葬ったと言われている。

    さて……これから語るのは私の実体験ですが、私自身霊との遭遇は度々あるので恐怖感は薄いかもしれません。
    予めご了承くださいませ。
    121: ちーばくん:2014/04/29(火)22:55:53 ID:

    私は知り合いの家を訪ねており、その首塚の近くを通った。
    太田道灌の手厚い葬儀のおかげで、首塚の辺りにうろつく霊は気性も穏やかだ。
    しかし、ふとある道路に入った途端、寒気がした……どうやらはぐれ者の霊がいるらしい。
    私はその日、その道の近くにある知り合いの家に泊まる予定だったので、しばらく道を観察する事にした。

    夜になると、たしかに数体ほど、新しめの魂魄(何故そう断言できるのかといわれると曖昧だが…)が漂っている。
    しかし暫く観察していると、首塚の方面から鈴の音が聞こえてくる。
    音に導かれるように、霊たちは首塚の方へと向かったのだが…

    突然、金属音のような鋭く不快な音が響いたかと思うと、霊たちが身を翻し逃げてゆく。
    私はその様子が気になり、翌朝、知り合いと共に詳しく調べてみる事にした。
    122: ちーばくん:2014/04/29(火)23:04:38 ID:

    その知り合いもまた霊感のある人物で、時折見かける『霊が逃げる』光景には彼女も疑問を持っていたという。
    そこで、彼女と共に私は首塚のある敷地の管理人(警備員経由なので時間は要したが)に事情を話した。
    管理人の方が言うには、鈴の音というのは度々聞かれるが、金属音と霊が逃げるという光景には出くわした事がないという。

    管理人の方は偶然にも居合を心得た方であった。
    件の金属音はどうやら刀を擦り合わせる、即ち『鎬を削る』音が近いらしい。
    ……ここからは私の推測に過ぎないが、彼女と共にある仮説を打ちたてた。

    太田道灌は埋葬の際、敵味方なく一緒に葬ったという。
    もしかしたら、武者の霊たちは未だ争っているのではないか。
    気性が穏やかであるのは対外的なモノで、実際には『浮遊霊も逃げ出す程』禍々しい怨念が未だ残っているのではないか。

    これを解明すべく、私は彼女の家にもう一泊し、そして今度は道のすぐ脇で観察した。
    123: ちーばくん:2014/04/29(火)23:12:40 ID:

    鈴の音は聞こえてきた。そして、金属音。
    私たちは首塚のある方を双眼鏡で見遣り、観察する。

    霊は見えた。しかしそれは異様な光景であった。
    錆びついたような色合いの日本刀が数本、刃を下に向け、円を描いて宙を舞っている。
    漫画『BLEACH』の殲景・千本桜景巌の光景を思い浮かべてもらえればわかりやすいかもしれない。
    その中央にあるのは、小さなお堂であった。
    首塚ではない事に驚きつつも、私と彼女はもう暫く観察を続けた。

    その時、昨日のものとは違う浮遊霊が一体、その近くを通りかかった。
    すると、刀はその例の方に鋩を向ける。霊は慌てて逃げ出す。
    夜毎現れるその刀の群れは、その小さなお堂を敵対者から守っているように、少なくとも私と彼女の目には映ったのである。
    124: ちーばくん:2014/04/29(火)23:20:30 ID:

    翌朝、管理人の方にお堂の件を話すと、その方は神妙な表情で語ってくれた。
    そのお堂は首塚と対を為す『刀塚』の跡で、合戦で殉じた者の武具を纏めて祀ってあるという。
    実は管理人の方もその正体に気付いていたらしい。
    あの刀の群れは、『付喪神に憑かれた刀が持ち主を喪った為に、拾ってもらうのを待ち続けている』ものなのだそうだ。
    刀たちを意識的に見た者は付喪神に試されるらしいとのこと。
    だから、金輪際あの浮遊する刀を見かけても絶対に気にかけてはいけないとも念を押された我々であった。

    八百万の神とはいうが、成程悲惨な運命を辿るのは人魂だけではないようだ。
    しかし、もし仮に私たちがあの様子を観察している事が刀の付喪神たちに悟られてしまっていたら。
    もしかしたら、私たちも危なかったのかもしれない。

    人間の霊より動物霊の方が恐ろしいのは言葉が通じないからだという。
    そういう意味では、物体の霊、付喪神の残留思念などは最たる危険なモノなのだろう。
    皆さまも、そういったモノにはお近づきにならないよう……。

    おしまい
    126: 霊視士 大山傑士:2014/05/01(木)02:27:52 ID:

    霊視士 大山傑士 「序章」
    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    私にとって不幸だったのは小学生の頃クラスに大山という子がもう一人いたことだ。
    そいつは「オーヤン」と言うあだ名がついた。だがフケ顔の私に付いたあだ名は「オッサン」だった。
    あいつさえいなけれ私のあだ名は「オッサン」ではなく「オーヤン」だったはずだ、悔しい。
    あれ以後、私のあだ名はずっとオッサンである。最近ではあだ名に年齢が追いついたせいでシックリくるのがなんか悔しい。

    それはさておき、
    私はいわゆる「見える人」である。
    神社の宮司や寺の住職は私を「霊視士」と勝手に位置付けてくれちゃってる。
    物心つく頃には普通の人間には見えないものを視覚的に認知できた。
    人によって見方感じ方というのはそれぞれのようで、脳に直接映像が流れる感じも入れば普通に視野に入ってしまう人がいる。
    私の場合は後者にあたるのだが、さらに私の場合は視野に入って来た情報を意図的に脳内でコントラストを高めるような処理をすることで見えにくい弱霊でも感知できる。
    ようするに私は見える幅が他の霊能力者や見える人と比べて桁外れに広いのだ。
    ただし、私は見えているだけで対象の正体とかわからないし除霊なんかも当然できない。
    とは言え霊の類いを確実に見れる私の能力はある種の職業の方には受けがいいようで、地元の神社や寺で時々呼ばれることがある。
    神社の宮司も寺の住職も霊能力者ではないが(気配くらいは感じるらしいがアテにならない)、神事や法事においては本人以外の力を借りてそこそこ霊力を発揮できるようで除霊もそれなりに効果ある。
    ただし本人達は除霊が巧くいったかどうか私抜きには確認できないのだがw
    というか、そもそも除霊を頼みにくる人達で本当に霊に憑かれているケースなんかほとんど無い。
    相談者をコッソリ見て何も憑いていないことを宮司や住職に告げると彼らはニヤリとする。
    「調べたところ何かの霊に憑かれているとか霊症にかかっているということは一切ございません。何もしなくても問題はございませんが、もし気になるようでしたらお祓いいたしますが如何しますか?」
    こう言われると
    「じゃあお願いします」
    とほとんとの人は応じてしまう。その割合実に9割以上!これで相談料+お祓い料をゲットである。
    ボロい商売だがこちらは嘘は吐いていない。極めて健全な商売である。
    しかし中には本当に憑かれてしまったケースもありこちらはチトやっかいだ。
    そういった私の体験談を酒を飲みながら書き連ねいていこうと思う。
    127: 霊視士 大山傑士:2014/05/01(木)02:28:49 ID:

    霊視士 大山傑士 第一話「桜の季節」
    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    日本が最も華やかで美しい季節「春」・・
    でも美しい期間は桜舞う短い期間のみ、その後は華やかではないが新緑の美しい日本へと変化していく。
    まあ、無理矢理言葉を作るのは止めましょう、理屈抜きに桜は良いもんですわな。
    同居している母方の婆様が信州の生まれで高遠城や三峰川の桜の話をちょくちょくしてくれまして、
    そんなに美しいなら婆様が生きてるうちに一度花見がてら里帰りさせてあげようかと言のですが、「しんどいからいい・・」と寂しい顔して呟くだけ。
    今年で99歳になるうちの婆様だが、最近弱気になりがちなのが少々気になる。

    それはさておき、
    うちの近所にはまるまる桜だらけのS山がある。
    下の方は公園で上に上ると展望台と霊園があって年中何かと人が絶えない山である。
    ある年、農会の花見でS山の公園に場所の仲間一人と確保に行ったときの事。
    ここは桜の季節は超人気スポットなので週末の場所確保は至難の技だ。前日の夜に夜桜花見客が帰った後に入れ替わるように場所を確保しなければならない。
    ところで桜の木も古木となると時折何かが憑いている事がある。まあ憑いているのか巣くっているのかはわからない。
    桜の木自体が祭壇的な役割を持ち野良神を呼ぶのかもしれないがまあ実のところ解らない。
    わからないこと尽くしだが一介の一見える人の俺にはなんとも判断しようがない。
    この公園には2つの何かが存在している。
    一つは雲のようなモコモコしたもので桜の花に沿って纏わり付いている。
    もう一つは四足動物のような何かが桜の古木を登ったり降りたりしている。
    この二種は仲が悪いようでモコモコが四足動物の巣くう桜の木の枝に侵入するやいなや、四足動物がダーと枝を伝って威嚇して追い払う。
    まあ一種の縄張り争い的な何かって感じだ。
    で、この四足動物の桜の下で宴会してるグループの酔っぱらった一人が突然、
    -えろえろえろえろぉ、うげぇぇぇぇぇぇ!!!-
    と吐いた。
    その直後、もの凄い殺気というか怒気を四足動物が発した。
    少し間を置いてそのグループは何故か殴り合いの喧嘩をはじめ、シラケムードの中かたづけだけはキッチリして帰っていった。
    間髪入れずに場所を確保しようとする仲間。しかしそれを俺が阻む。
    「オッサン、なんで止めるんや」
    「いや、ゲロ臭そうやろ?もう少し待って他の場所にしようや」
    そんな僅かなやり取りの間に別のグループの場所取り係が占拠した。
    結局2時間程待たされたが別の場所の確保に成功、その場で夜を明かした。
    翌日、朝9時頃に農会のメンバーがやってきて花見を楽しんだが、例の四足動物の下に陣取ったグループは殴り合いの喧嘩をしていた。
    128: 霊視士 大山傑士:2014/05/01(木)02:30:38 ID:

    霊視士 大山傑士 第二話「除霊失敗」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    私自身は自ら入信した宗教とかは無い。
    が、我々日本人とは面白いもので生まれるとすぐ地元の神社の氏子になり、なぜか死んだ後はお寺のお世話になる。
    まあ生粋の神道関係者やキリスト教信者、カルト宗教信者はどうか知らんが。
    世の中いろんな宗教があるが、今のところ私が深く関与しているのは地元の神社とお寺だけですんでいる。

    それはさておき、
    今日は昼過ぎから地元の寺の住職から除霊の誘いが入っている。
    面倒くさいが誘いに付き合えば、後で住職のおごりで飲みにいけるので断りはしない。
    昼過ぎに寺に着いて相談者をこっそり覗く。
    - あ、これアカンやつや -
    今回は今までのような相談者の思い込みではなく本当に何か憑いていた。
    守護霊とやらの可能性も否定はできないが、相談者になんらかの被害が出ているところを見ると恐らく守護霊ではない。
    除霊でガッポリお金が入ると思っている住職にそのことを告げると明るい顔はみるみる曇っていった。
    とりあえず憑いているモノの視覚的な特徴をメモして渡す。
    住職はメモを見てからもっともらしい説明を相談者にする。
    そしてダメ元で除霊が始まった。私は隣部屋の相談者の死角になる位置からこっそり覗き見する。
    うん、たしかに相談者に憑いているものは反応はしているし多少苦しんでいるのかもしれない。
    が、やっぱり全然ダメで追い払えない。そりゃそうだろう、この住職は実は除霊の修行などほとんど積んでいないのだから。
    除霊が終わりかけた頃に住職に×のジェスチャーを送る。
    「残念なのですがとても強い霊が取り憑いており拙僧の力では追い払えませんでした」
    そう言ってお帰りいただいた。
    こういうケースの場合、相談料・お経料を取らないところが悪徳霊感商法とは違うところだ。
    残念だが今日は飲みに行けないようなので家に帰って仕事をした。
    129: 霊視士 大山傑士:2014/05/02(金)01:44:58 ID:

    霊視士 大山傑士 第三話「パチンコ屋にて」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    私は若い頃パチンコ屋によく打ちに行った。
    私が20代後半の頃はまだ現金機が主流でパチンコ台のスペックも楽しく遊べるものが多かった。
    今のようにリーチがかかってから1分以上も時間を費やしたあげくハズレるなんてバカスペックではないし千円で15回転~20回転しか回らないようなボッタクリ釘調整でもなかった。
    90年代は一回の出玉平均2400発前後・LN制1000円あたりの平均回転数30回転前後(等価交換無制限遊戯でも25回転前後)・保留玉連チャン有り・・店も客も確かに共存していたのだ。
    フィーバークイーンIIやエキサイトジャックのような面白い台でまた遊びたいものだが、今の時代はヤヤコしい上にボラれる一方で楽しめないから嫌いだ。

    それはさておき、
    ある夏の日の晩、熱帯夜でたまらんかった私はパチンコ屋に涼みに行くことにした。
    昔と違いパチンコを打つことなどしない。
    待ち客のための大型テレビの前で持ち込んだビールとツマミを店にバレないようにチビリチビリと飲み食いしながら野球中継に集中する。
    いやもしかしたら店にはバレているのかもしれないが見て見ぬふりをしているのかもしれない。
    その野球も早く終わり時刻は21時を回ったころ・・
    - 頃合いだな -
    私はパチンコ客を観察する。
    パチンコ客もこの時間帯になると色が分かれだす。
    勝って余裕な者、ちょい負け・ちょい勝ちで一安心な者、大負けして熱くなっている者、逆に青くなっている者、発狂している者・・
    人それぞれいろいろな思いを巡らせているのだが基本は良くない思念だ。
    そんな負の思念を発散させている連中が大勢いる場所で、奴ら邪霊の類いが集まってこないはずがない。
    見渡せば居るわ居るわホールは邪霊の巣窟と化している。
    ホール内を歩きまくり泳ぎまくるそれら邪霊(実際は何かはわからんが)を、まるで水族館で魚を見る感覚で眺めた後、
    最後のビールを一口ゴクリと喉を鳴らせて飲み干し店を出た。
    家に帰ると家族にタバコの臭いが染み付いた私を露骨に嫌そーな目で見られたが無視して風呂入って寝た。
    130: 霊視士 大山傑士:2014/05/03(土)02:40:06 ID:

    霊視士 大山傑士 第四話「精霊と害虫」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    宮司や住職は私を霊視士と勝手に位置付けてくれちゃってるが私の本業は園芸農家だ。
    パンジーやベゴニアのような花苗からポトスやドラセナにガジュマルなどの観葉植物まで幅広く生産している。

    それはさておき、
    うちで生産しているガジュマルは「キジムナー」という赤い神の子供の姿をした精霊が宿る樹と言われている。
    しかしながらウチでも長くガジュマルを生産してきたが未だにキジムナーさんとやらには遭遇したことはない。
    かわりに遭遇するのは「カイガラムシ」「ハダニ」などの害虫ばかり。
    まあ害虫対策はしっかりしているのでそうそう大きな被害にはならない。
    しかし発生したのなら当然薬剤で駆除する。
    駆除と言えば聞こえは悪く無いですが要は虫の大量虐殺ですな。
    で、ここからが私にだけ起る弊害で、死滅させた直後より何やらガジュマルにポツポツしたモノが見える。
    最初は害虫の生き残りかと思ったが、よーーーーーーーく見ればそうではなくコイツらには実態が無い。
    早い話、虐殺された害虫の霊ぽい何かのようだ。
    まあこれらは弱霊のようで死後数分~2日ほどで成仏(?)して消えて無くなるからいいのだが。
    ところで前述の精霊キジムナーだが実はこれ沖縄の精霊らしく、いくらガジュマルを生産しているとはいえ本州にはいるわけないのだ。
    いつか沖縄旅行にでも行く日があれば目にすることもあるかもしれない。
    131: 名無しさん@おーぷん:2014/05/03(土)10:07:39 ID:

    私もたまに霊を正しい場所に送り返す役をやらされるんで書こうかな。

    実は霊と呼ばれる、ほとんどは人を攻撃する気持ちなど無い。
    さまよえる霊は意外と人の多い場所にいる。
    ゲームセンターとか、病院、コンビニ。
    他には、その場所に執着があっている時も。
    そのうちのひとつ。
    或る日、高校の通学途中で交通事故で亡くなった子がいた。
    普段買い物に行く道でもあるので、意識を合わさないようにしていた。
    合わすと、くっついてくるので。
    しかし、事故現場に供えている花束を見つけ、可哀想に思い意識を自然と合わしてしまった。
    その子はオイオイ泣いている。
    「高校を卒業したら働いて親孝行するつもりだったのに死んでしまって親に申し訳ない」そう言っていた。
    なんて良く出来た子なんだと思いながらも正しい場所に送り返した。
    どうやら、職業も決めていたそうなので同じ高校に通う自分の子供に言った。
    「明日、学校側からの話で、その子の就きたかった職業言うよ」
    やはり、その子の夢として、その職業が語られたらしい。
    親思いの本当にいい子だった。(生きている時は知らないが)
    本当は、その子の親御さんに言ってあげたいけど、頭がおかしい人に思われるのでカキコ。
    132: 131:2014/05/03(土)10:49:45 ID:

    親戚のお葬式の話を思い出した。
    親戚の奥さんが病気で亡くなった。
    その親戚の自宅で49日の法要の日。
    その家の仏壇の横に、すでに亡くなった親戚2人と死んだ当人がいる。
    この3人は生きている時は仲が非常に悪かった。
    死んだら、どうやら協力し合うようだ。
    その3人は私を見て「来たっ」って感じで笑っている。(私を待っていたみたい)
    死んだ当人は心配事があるらしく、いそいそと私の傍にきた。
    話によると、奥さんが死んで、喪主である旦那の方が相当まいってしまって食事もとっていない。
    病気になるんじゃないかと心配で死んでも死にきれないと私にうったえる。
    私はというと「ちょっと待ってよー。ここでそれを言えと?ムリムリ私変な人扱いされる」
    黙っていたら、喪主の旦那が私の隣の席に。(そうくるかー)
    次に他の親戚が「この人落ち込んでロクに食べてないのよ」と言いだした。
    ようやく、なぐさめに自分の考えとして色々話す。
    次はお墓に行く事になったんだけど、死んだ当人の娘と同じタクシーに乗車。
    ここでも自分の考えとして伝える。
    こうして見えない所で霊は人をおびきよせる工作をする。
    そこのお寺では、人の形のお餅を切って、参列した人の体の悪い所を死者に持って行ってもらう。
    参列した人は自分の悪い部分のお餅を持って帰り食べる。
    私は当時腰を痛めてたので腰のお餅を食べて今は何ともないようになった。
    133: ちーばくん:2014/05/03(土)22:02:03 ID:

    >>131を読んで思い出した話をばひとつ…

    この話は私が大学生の時
    同じ学科の生徒…仮にAとしよう、彼には守護霊が憑いていた
    その霊は先祖とかそういうモノではなく、おそらく何処かで拾ったモノなのだろう
    Aも少しばかり感じていたようで、「俺には守護霊が~」などと得意げにしていた

    しかしある日、突如Aは体調を崩した
    最初は熱と倦怠感程度だったが、次第に症状は悪化、リンパ腫やら発疹やらが目立ち始めたらしい
    私はAの家に見舞いに行った
    数日ぶりに彼と再会した時、私はその症状の原因を知る事となった
    134: ちーばくん:2014/05/03(土)22:12:48 ID:

    自称・守護霊は着物姿の女性であった
    絢爛な装飾品に横兵庫と呼ばれる髪型……その背後霊の正体は花魁だったのだ
    そしてAの症状は梅毒だったのである

    どうやらAは何かの時に花魁の霊を憑けてしまったようだ
    当初は相性もよかったので沈静化していたものの、大学入学などで環境と心理が変化したことでAと霊の相性が悪くなったらしい
    私がすぐに馴染みの寺にAを連れ込んだので事なきを得たが、それ以来Aは暗い性格になってしまっている

    守護霊と呼ばれる存在には「守っている」意識などない
    いうなれば波長の+-が偶々合っていただけにすぎないのである

    皆さんも、守護霊がいる、いると言われた場合には注意してほしい
    もしかしたら、あなた方の心理状態が変われば、彼らはあなたに牙を剥くかもしれない

    おしまい
    135: 霊視士 大山傑士:2014/05/04(日)03:41:42 ID:

    霊視士 大山傑士 第五話「食料品売場」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    好物はカレーで嫁に無理言って毎週金曜日には必ずカレーにしてもらっている。
    ちなみに私は自衛隊関係者ではなく園芸農家である。

    それはさておき、
    ある日、嫁とスーパーへ食料品を買いに行ったときの事。
    カレーの具材を主になんやかんや買い物カゴに放り込んで行く。
    ここで「ん?食料品??」とピンと来た人もいることだろう。
    なんせここには殺された獣・殺された魚・乾物となってミイラ化したスルメなどたくさんの非業な最後を遂げた生物が陳列されている。
    当然そこに居座る霊たるや天文学的な数に登るはず。
    だが安心していい、スーパーの食料品売場には霊の類いはほぼ皆無。陳列している食品に憑いてる様子もない。
    だいたい魚や動物を食ったくらいで霊に取り憑かれて霊症にかかるならとっくに人類絶滅している。
    まあなんにせよ牛や豚の霊などスーパーで見た事など一度もない。
    だがしかし!畜産業者や屠殺業者はどうなんだろうか?・・・とも思ったが、彼らの商売が続いてるということは家畜の怨霊などとは無縁なのだろう。
    でも知ってる人は知ってるんだけど、牛さんが屠殺される時って自分が殺されると悟るとガチで涙を流すんだよね、恨んで悪霊になったりしないんだろうか?
    まあそういう事を知ってはいるけど思い出さないようにしている。
    ああ、今日のカレーは肉が柔らかくて美味しいなぁ。
    136: 名無しさん@おーぷん:2014/05/04(日)08:47:23 ID:

    >>135
    昔から伝わる話で、肉牛扱っている家に角の生えた子供が出来た話しを読んだ事あるわ。
    137: 名無しさん@おーぷん:2014/05/04(日)08:52:24 ID:

    見える人の能力も様々なんで面白いね。
    ちーばくんの守護霊の話恐い。
    139: 霊視士 大山傑士:2014/05/05(月)00:47:11 ID:

    霊視士 大山傑士 第六話「ダンジリ」
    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    私はダンジリ祭りが好きだ。と言っても我が町のダンジリ祭りが好きなだけで他町のダンジリにはあまり興味ない。でも岸和田ダンジリだけは大好きだけどね。
    で、ダンジリというと岸和田ダンジリを真っ先に思い出して走り回る様を連想されるかもしれないが、多くの地域のダンジリは概ねゆっくりと練り歩く。
    元々多くがその町というか村の五穀豊穣と無病息災を願いゆっくり練り歩く秋の儀式の一環のようなので、むしろ岸和田や南河内のように走り回ったり夜遅くまで替え歌を歌いまくったりするのは特異なのかもしれない。
    あとダンジリというものは神輿とは立ち位置が少々違うような感じがする。
    神輿が氏神(産土)のマイカー的存在(所有者は神社)なら、ダンジリは氏子が用意した氏神専用車(所有者は氏子)って感じだろうか。
    実際の管理運営は別にしてニュアンス的には。

    それはさておき、
    私の町は結構歴史があり伝統ある祭りがおこなわれ秋には町内をダンジリが練り歩く。
    昔と違い多くの町村では農地から宅地へと代わり田畑が住宅に変わっていく中で、ど田舎の我が町においては田畑は健在で秋の祭りでダンジリが練り歩く大義名分の「五穀豊穣祈願」は決して形骸化していない。
    ところでこのダンジリに憑いている・・と言う言い方はいささ失礼かもしれないが、祭りの最中のダンジリには神社の神霊、つまり氏神(産土)が乗っておられる。
    これは宵宮や本宮の神事(奉告祭・安全運転祈願祭)の際に本殿からダンジリに移られるのだが、それが神輿の発輿祭のように神霊本体が全て乗り移られるのか、分霊されて乗り移られるのかはちょっとわからない。
    ただハッキリしているのは神霊が乗られたダンジリはズッシリ重く感じる。そして私のような見える者には時おり眩しく映る。
    ただ最近、多町の祭りにおいてダンジリにそうした眩しさが全く見られないものが出始めている。
    ぶっちゃけ言うと、その地車には神霊が乗っていない。神霊の乗っていないダンジリはただの動く木箱にすぎない・・と言えば言い過ぎになるが実際そうだから仕方がない。
    どういうことなのかと少し他町のダンジリに張り付いて調べてみたところ概ね5つのパターンがあった。

    パターン1:最初から神霊が乗っていない
    朝の神事の段階ですでに乗っていない・・というかこれは神霊の乗車拒否か?
    なぜこのような事が起きるかわからないが、どうも農地が少ない地区には多い感じがした。

    パターン2:越境すると神霊が消える
    ダンジリには隣接地区と顔合わせするために越境したり、時にはより遠くに進むことがたまにある。
    こういうパターンの時は神霊が途中喪失されることがあるようだ。つまり神霊の途中下車。
    ようは神社の受け持ち区域を度を超えて離れると少々マズイみたいだ。

    パターン3:そもそも最初から神社に神霊がいない
    これが一番最悪なパターン。どんな理由によるものかは知らないけれど、氏神(産土)が神社から居なくなってしまっている。
    最初から居ないのだからそりゃダンジリに乗せようがない。しかしありえるのか、そんなこと!?
    日本の神々はけっこうアバウトだから氏子の信仰があんまり無くても居なくなったりはしない・・ハズ。
    でも現実に居ないのだからどうしようもない。

    パターン4:なぜか神事を受けずにダンジリを曳航している
    過去に分村やら枝分けした地区のダンジリに時おり見られる。
    本来所属している神社へ何らかの原因で宮入できなくなった場合など、神事無しでダンジリ曳航することがあるようだ。

    パターン5:そもそも神社に属していない
    ふつうの神社ではなく寺や権現に属する非常に珍しく希有なダンジリ。なので神道の神霊など乗っているわけがない。
    ただ神霊とは違う何かが見える。もしかしたら権現様の類いなのかもしれない。

    「うちのダンジリと神社に限ってそんなことあるわけないwww」
    とタカを括ってるあなた!
    余裕かましてると氏神(産土)にソッポ向かれるかもしれませんぜ!
    140: 名無しさん@おーぷん:2014/05/05(月)15:33:36 ID:

    >>139
    神様も人に頼られないと、神社からいなくなっちゃうって聞いたことある
    141: 名無しさん@おーぷん:2014/05/05(月)16:08:38 ID:

    まじか
    144: 霊視士 大山傑士:2014/05/06(火)01:31:25 ID:

    霊視士 大山傑士 第七話「結界」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    うちの町の神社の歴史は古く祭神も複数祀られている。
    「割と有名な大社の分霊」と「渡来系武将の末裔の剣豪が神格化した神霊」の二つの神様でかなり強いらしく、どれくらい強いかと言うと、
    「うち神様はめちゃくちゃ強い!そんじょそこらの物怪など神社に近づくことすらできんのだ、うはははは!」
    と酔っぱらった宮司が飲み屋のネーチャンに力説するくらい強いらしい。
    これが飲み屋の客に尾ひれが付いたりして拡散されて言っているらしく極普通の神社の癖に除霊相談が結構な頻度で来る。
    まあこれ以上詳しく話すと特定されるのでこの辺で黙っておくことに。

    それはさておき、
    ある日、うどん屋でミックスうどんを食べていると宮司から急な除霊相談が入ったから今すぐ来てくれと連絡が入った。
    うどんを全部食って店主と雑談してから神社へ向かう。
    神社に着くと宮司が鳥居の外で待ち構えていた。どうやらもうすぐ相談者が来るそうだ。
    聞けば依頼者の同僚が見える人とかで、「何か悪いモノに取り憑かれている」とか言われたらしい。
    で、思い当たる事が多すぎるので思い切って高い金払って除霊を試みた。でも除霊しても除霊しても見える同僚曰く「全然追い払えてない」との返事しか返ってこない。
    途方に暮れてヤケ酒飲んでたところを飲み屋のネーチャンにここを教えてもらった。
    ・・・などと経緯を聞いてる間に依頼者がやってきた。なるほど、確かに何か憑いてる。
    それにしても貧相で陰の薄そうな人だなぁ・・それになんか心持ちビクビクしている?
    その依頼者、開口一番「すみません、今20万円しかないんですがこれで足りるでしょうか?」ときた。
    宮司と顔を見合わせた後に笑った。出張料込みでも今まで10万を超える除霊料金なんぞ取った事が無い。
    それを告げると依頼者は安堵の表情を浮かべた。なんでも今までの除霊師達に計100万以上ボッタくられたとか。
    とりあえず取り憑いてるモノの見た目をメモしてそっと宮司に渡し、立ち話しててもしょうがないので社務所へ向かった。
    その途中、鳥居をくぐった瞬間「パシッ!」と依頼者に憑いていたものが弾けて消滅した。
    あまりにも影の薄い依頼者だったが、憑いていたのもこれまた影の薄い弱そうなモノだったからなぁ・・まあなんとなく予想はしていた。
    その事を宮司に告げて私は家に返った。
    翌日の晩、宮司から誘いがあって飲みに行った。
    昨日の依頼者の件を聞くと、「相談料除霊料合わせて1万円頂戴した」、「依頼者から「同僚曰く、憑いてたものが居なくなった」と報告があった」とか。
    --ふうん、私以外にも見える人ってやっぱりいるんだな、--
    そう思いながら焼酎をグイと飲んだ。
    145: 霊視士 大山傑士:2014/05/06(火)01:35:29 ID:

    霊視士 大山傑士 第八話「除霊士転じて」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    世の中には様々な職業があるが除霊を専門にしている人もいるようだ。
    全ての除霊屋を疑うつもりはないけれど、どうも胡散臭さがプンプンしてならない。
    なんか「おまえが言うな」って声が聞こえてきそうだけど。

    それはさておき、
    前回の依頼者がまた相談に乗ってほしい欲しいと宮司から連絡があった。
    また何かに憑かれたのかと思い行ってみると依頼者と宮司が私服で待っていた。
    とにかく一度自宅の方に来て家に何か憑いていないか見て欲しいとのことだ。
    なんでも以前に関わっていた除霊事務所から「このまま放置していると悲惨なことになる」との警告されたとか。
    とりあえず依頼者の家まで依頼者の車と宮司の車で向かう。
    依頼者の家に着いて家の周りや中を見て歩く。
    宮司が「特になんにも感じんなぁ・・」とポツリ。俺も注意して見てるけど特に危なそうなのは何も見えない。
    結論、異常なし。
    そのことを依頼者に告げると件の除霊士がもうすぐ来るとか言い出した。
    もう面倒くさいから帰ろうとするとお礼は弾むからと強引に引き止められてしまった。
    半時程して黒塗りの糞高そうなベンツで乗り付けて除霊士他一名がやってきた。
    依頼者を見るなり「悪霊の勢いが増している、このままでは遠からず命を落とす」と、なんかトンでもないこと言い出した。
    依頼者に「ウソウソ信じるな」のジェスチャー送るもパニくってオロオロするのみ。
    さらに私たち二人に向かっても「あなた方にも女の生霊が憑いてる、このままでは確実に災いをもたらすだろう」とほざいた。
    その間に除霊士の従者がテキパキと除霊の準備を始める。
    もう呆れて帰ろうとすると我々の分も初回無料で除霊してやるからじっとしてろ!と命令しやがった。
    ピキッ#て来てそれならヤってもらおうじゃないかとドカッと座り込んだ。
    そして除霊開始・・の前にどんな除霊をするのか宮司が尋ねると「生霊死霊除金縛法」だと答えた。
    宮司にコソっと何それと聞くと「早い話がよく無い霊を降伏させる法」と非常に解りやすく簡潔に答えた。
    「こりゃ密教だな」とマジマジと除霊士を観察する宮司。
    除霊が始まって5分もした頃、従者が何やら髑髏(ドクロ)を供えだした。
    宮司がアレ?て表情をしたそのすぐ後、除霊士が
    「ノウ・モラチノウチラヤ・ダモガリチエイ・マカヤキヤシテイ・アバキヤエイ・・ナンタラカンタラ・・」
    と長いのを唱えだす。
    突然「ちょ、ちょっと待てい!」と血相かえて割って入る宮司。
    なんでも除霊士が唱えたのは密法の「鬼子母神現身髑髏使役秘法」ってやつで髑髏を供えると強力な呪いがかかる外法らしい。
    てことはこの除霊士は依頼者に対して除霊どころか呪いをかけてたってこと?・・なんとエグイことしよるなぁ。
    内容をバラされて一瞬たじろぐ除霊士、いや呪術士と言うべきか?そのあと逆切れして悪態つきながら帰っていった。
    それにしてもさすが宮司、宗教が違うのによく知っとんなぁと感心した。
    世の中、偽除霊士・除霊詐欺士はおそらくたくさんいるのだろうけど、まさか除霊依頼に呪いをかける呪術士がいるとは夢にも思わなかった。
    それからは呪術士は二度とこなくなったそうな。
    146: 名無しさん@おーぷん:2014/05/06(火)08:36:23 ID:

    >>145
    わぁ一番アカンやつじゃん
    こういう呪術師ほど、人に地獄へ落ちるとか、お前呼ばわりするよね
    傲慢で人に命令的に指図する
    自分がヤバいとこと繋がってる事に気付いてない
    つか、呪術師の時点で霊も可哀想な目に遭いそう

    最近ここ面白いんで毎日見てる
    他の人の話も面白い
    149: 名無しさん@おーぷん:2014/05/07(水)09:00:29 ID:

    自分が一時期テレビ局に勤めてたときの話、その時はオカルトやらの全盛期で自分の
    いた局も例に漏れずそういうのを作っていた。でそういうのを撮っていると
    少なからず怪異に遭遇する、だからうちの局はそういうのに対処できる人を
    必ず連れていく規則がある。
    その人(以後Yさん)の除霊についての話、初めて除霊を見たのはとある旅館の取材の時
     旅館について開口一番に「あーやばいかも」とYさんが監督に話してて、その日は
    大事をとって一日様子見、その夜は景気づけに軽く宴会して寝た。
     次の日にYさんと監督が取材箇所のの下見に行って
    Yさん曰く「本当に居るし気が立ってるからやめたほうがいい」と、監督としては
    (幽霊は出なくていいから)仕込みも入れて、それっぽいものが撮れればいいと言う主義なんで
    やめようと言う事になって上に連絡(それほど予算もかかってないし、ほかにも候補があった)
    だけど説明中に、監督が口を滑らせてしまい「絶対本物撮って来い!」って言われて撮影強行。
     昨日や今日の事もあって、スタッフ全員乗り気じゃないけど給料もらってるし嫌々ながらも
    撮影開始、途中までは順調に進んで撮影も中盤まで行って裏方は出るらしい大広間に機材を
    設置し始めて俺もそっちの手伝いをしてたら、機材を運んでいた音声さんが立ち止まったまま
     「うっ・・・うっ・・・うっ・・・うっ・・・」って言いながらその場でユラユラと体を
    揺らし始めて、近くに居た俺は「気分でも悪くなったのかな?」って思って音声さんが
    持ってた機材を安全な場所に置いてから(薄情とか言うなよ?糞高い機材だったから壊したらクビですむかどうか)
    大丈夫ですが?ってきいたんだけど、無反応でゆれ続けてる。一瞬からかってるのかな?って
    思ったんだけどその音声さん、昔の職人みたいな性格の人で冗談も言わない人だったから
    あ、これはやばいかもってすったり名前呼んだりしたんだけど変化なし。
    騒ぎを聞きつけて他のスタッフも集まってきてちょっとした騒ぎになって
    スタッフがYさんを呼びに行って取材は一時停止、旅館の一室借りてお払い開始
     自分はYさんのお払いを見るのが始めてだったから正直わくわくしてた。
    最初にYさんの指示で憑かれてる音声さんを俺と、アシスタントの二人で(なぜか立とうするのを)強引に座らせて
    Yさんが前に来て何をするかと思えば、神社なんかでするように「パン!」って手を合わせてを何回か繰り返した。
    そのたびに音声さんの肩が「ビクッ」ってあがる、それを4.5回繰り返してYさんが
    「ん?だめか、そのまま押さえててね」って言って音声さんの背後に回って、背中から半歩引いた位の距離に立って
    「ん?」っとおもったら思いっきり振りかぶって「スパーーン!!」って背中におもいっきり平手?
    その瞬間ありえない位の衝撃で音声さんが正面に吹っ飛んで、あまりの事で俺もアシスタントも
    押さえきれずに、音声さんは正面の座布団の山に前のめりに突っ込むかたちに
    はたから見るとすっごい間抜けにみえるんだけど自分もアシスタントもポカーンとしてた
    、だっていくら振りかぶったって言っても平手打ちでそんなに吹っ飛ぶはずない
    変な例えになるけどドロップキックでもされたような衝撃だった
    Yさん曰くこれで除霊完了、音声さんもすぐ目を覚ましてその後は何事もなく撮影終了
    (ちなみに撮影した部分にはそういうのゼロ)
     その後聞いたけどYさんの除霊はぞれでいいらしい、昔から大半の霊は手を打つだけて
    払えて、それてもだめなやつは力いっぱい叩けば払えるらしい
    あと、それが本業じゃなくて本業は家具かなんかの職人やってるそうだ
    俺は、局もうやめちゃったけど、Yさんとはよく飲み行ってる
     以上乱文失礼 読み直してみると色々ひどいな
    150: 名無しさん@おーぷん:2014/05/07(水)11:48:19 ID:

    >>149
    やっぱり体験談は面白い(興味深い)ね、ありがとうです。
    152: 霊視士 大山傑士:2014/05/08(木)04:24:53 ID:

    霊視士 大山傑士 第九話「痴呆」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    ここだけの話、昨日なぜか家中で婆様と私だけで過ごした。
    子供達はキャンプ、嫁様は婦人会の旅行、親父とお袋は老人会の旅行。
    婆様は決して寝たきりではないが、解除添えが必要で目が離せない。
    老人介護というものは実際にやってみないとキツさは理解できない。普段は嫁様とお袋様に任せてはいるが、かなりストレス溜まっていることだろう。

    それはさておき、
    うちの向かいの家の爺ちゃんがボケた・・・らしい。
    らしいというのは、なぜか客に対しては普通に接しているのだが、家族だけになると異様な行動・言動をとるという。
    この爺ちゃんは子供の頃からいろいろと世話になってる人で、だんだん壊れていくのが悲しくて仕方がない。
    ある時、用があって件の爺ちゃんの家に言った時に若奥さんが疲れきった表情でボヤいた。
    最近は認知症が進んだ上、痴呆も進み自室や縁側で一人でしゃべって一人で怒っていることが多いそうだ。
    うちも他人事じゃないよなぁと思いつつ爺ちゃんに挨拶していくことにした。
    爺ちゃんは縁側で何も無い空間に向かって話しかけていた。
    ほらね、あの調子なんですよ・・と若奥さんのうんざりした顔。
    でも実は一人なんかじゃなかった。
    爺ちゃんはよくわからない何かに向かって議論の真っ最中のようだ。もっとも相手の声とかは私には聞こえず見えてるだけなんだが。
    そして私の姿を見るや爺ちゃんはソレに向かって私の自己紹介をした。
    しょうがないので「あ、ども」とお辞儀をすると向こうもお辞儀をした。
    どうやらコミュニケーションは可能なようだが、面倒は嫌だし別に死神とか悪霊とかでもなさそうなので早々に退散した。
    若奥さんは「すみませんね、合わせていただちゃって」と申し分けなさそうに言った。
    爺ちゃんの家族の人達は爺ちゃんのことをボケたと思っているかもしれないが、どうもボケたのではないようだ。
    それどころか、あれだけしっかり議論できれば当分ボケることもないんじゃないだろうかw
    私は今は見えるだけの人だが、歳を重ねれば爺ちゃんみたいに霊と会話ができる日が来るのかなぁ・・と、ぼんやり思った。
    153: 名無しさん@おーぷん:2014/05/08(木)16:12:35 ID:

    お辞儀ウケたw
    154: 霊視士 大山傑士:2014/05/09(金)00:16:13 ID:

    霊視士 大山傑士 第十話「隣の奥さん」

    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    「地縛霊とは、自分が死んだことを受け入れられなかったり、自分が死んだことを理解できなかったりして、死亡した時にいた土地や建物などから離れずにいるとされる霊のこと。あるいは、その土地に特別な理由を有して宿っているとされる死霊。」
    上記はウィキペデアからの引用。
    死んだ事を理解できなかったり受け入れなかったりして地縛霊になるのは何となくわかる。誰だって死にたくはないもんだ。
    しかしその場所に特別な理由を有して地縛霊になるというのはどんな理由だろう・・
    現代社会においては生前にパソコン内部に保存していた如何わしい写真や動画などを守るために地縛霊になる例もあるかもしれない。

    それはさておき、
    あるとき住職にも除霊の相談が来たとかで こちらの都合も聞かずに向こう自らやってきた。
    そのまま車に乗って依頼者の家に向かう。
    依頼者の家について車を邸内に止める際に ガツ ふち石に車をぶつけた。
    フェンス越しに、お隣の家の奥さんと思われる人が驚いた顔をしたあとクスクスと笑っていた。
    バツわるそうに軽く会釈をすると少し驚いた顔をしたあとに会釈を返してくれた。
    感じの良さそうな人だなぁ、ごっつ好みや・・とか思いつつ家の中に入ってさっそく調査。
    依頼者は毎晩金縛りにあい、女の幽霊の夢にうなされると言う。
    しかし何にもいない。依頼者に何か憑いてるというわけでも無い。家にも庭にも何も無い。
    肝硬変でも発症してて単にヒキツケでも起こしてるだけなんでは?と思って依頼者に問うとそんなことは無いという。
    家の2階に上がり窓から下を見下ろす。隣の家の庭も視界に入り奥さんがコチラに気付いてニッコリと微笑んだ。うーん、ええ女や。
    でもなんか違和感。なんだろう、この不自然さ?
    隣の家は雨戸が全部閉め切られ、庭もよく見れば雑草が生えまくっている。かつては花鉢で賑わっていたであろう玄関の花も全て枯れている。
    まさか、まさかまさか、ありえるのかそんなこと!?いくら私が見える人だからって、こんなにクッキリハッキリと見えたことなど一度もない。あれは生きてる人とほとんど変わらないんだが!?
    慌てて住職を呼んで俺の指差す方向に何かいるか確認してもらう。
    最初は何もおらんと言っていた住職だが思わず二度見して目をシパシパしている。どうやら一瞬うっすらと何か見えたようだ。
    見えない人でも見えてしまうほど安定して括られている霊・・となると地縛霊ってやつか?それもかなり強いやつ!?
    向こうも自分の存在を完全に確認されたと認識したのか嬉しそうに笑顔で手を振っている。
    そして人差し指を自分の顔に向けた後、今度は自分の真下を指差す、そして最後に依頼者に向けてバキューンと拳銃を打つジェスチャー、よく見れば奥さんの立ってる所だけ土の色が違う。
    なんとなくわかったような気がした。
    そのことを住職に告げると少し考えてから依頼者に説明に言った。
    住職は
    「あなたや家には何も憑いていない、何も問題は無い。ただ隣の庭から女性の霊がずっとあなたを見ているようだが」
    と説明すると一瞬こわばった顔をしたのちに、「問題が無いのならもういい」と料金を倍払ったのち追い出されてしまった。
    帰り際に住職が奥さんに「よければお経を唱えて成仏させてあげましょうか?」と見えていないくせに問いかけた。
    奥さんは首を横に振ってから深々とお辞儀をした。・・そう住職に伝えると住職もお辞儀をして私たちはその場を去った。
    半年ほどしてから近くを通りかかったが、依頼者の家も奥さんの家も更地になっていた。
    155: 名無しさん@おーぷん:2014/05/09(金)05:58:20 ID:

    >>154
    これは後味悪いなぁ
    犯人は捕まってないのかな
    156: 霊視士 大山傑士:2014/05/10(土)00:47:36 ID:

    霊視士 大山傑士 第十一話「微霊能力者」
    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    実は私は「常人には見る事が難しい霊」なんかが見えてしまう「見える人」である。
    中々この「見える能力」というのは面倒なもので無視していいようなモノも思わずよけてしまい周囲に人に「?」と思われたりすることもシバシバある。
    いっそのこと、どうでもいいような霊など見えなくなれば楽なのだが。

    それはさておき、
    もう大分前の話だが、うちの圃場の前の農道は小学校の通学路になっている。
    その通学中の小学生の中に面白い子がいた。
    最初気がついたのはその子が小学二年生か三年生くらいだったか。
    「○○の後ろに悪霊がいるぞ、エンガチョ切った!」
    「うわ、みんな離れろ、エンガチョ切ったw」
    とか、
    「あの電柱の陰に地縛霊がいるぞ、みんな目を合わすな!今から俺が成仏させてやる!」
    「ひえええ、成仏してくださいナムナム・・」
    とか
    「畑のオッサンのまわりにオーブが!」
    「あのオッサン、悪霊やったんや!」
    (ハッ、なぜ俺のあだ名がオッサンであることを知ってる!?)
    とか。
    どうも一人見える少年が混ざってて霊が見えたと大騒ぎして周囲を沸かしているようだ。しかーし、その少年がワーワー言ってる対象に霊など居ないんだが?
    長い事観察したが、どうも霊が見えたというのは嘘で遊んでいるだけのようだ。たまに本物の霊が浮遊してたりするが少年は全く気がついてないので本当は無霊能力なのだろう。
    やがて月日が経ちその少年も6年生くらいに成長した頃、彼は相変わらず「ぎゃああああああああ!」と騒いではいるが周囲の子供達はもう反応しなかった。
    それどころか
    「おまえもういい加減にそれやめろよ」
    「うざいぞ、帰ってからやれよ」
    と迷惑がられる始末。
    少年は誰からも相手にされなくなっていた。それでも自分の存在をアピールするために来る日も来る日も大騒ぎする少年だった。
    オオカミ少年の末路だなぁ・・トボトボ歩く少年を見てなんとも言えん気分になった。
    その少年があるときピタリと足を止めて一点を凝視して固まった。
    そして一拍置いて「で、出た!悪霊だ!」少年の悲鳴。
    それに対する周りの子供達の冷淡な態度。みんなしてスルー。
    まあいつも通りの反応だ。ただ一つ違うのは今回は本当に霊が存在していることである。
    霊は少年に見つけられてよほど嬉しかったのか彼の方に凄い勢いで迫っていく。
    「た、たすけてええええええええええ!!!」
    猛ダッシュで逃げる少年。しかしこれはどういうことだろう?
    以前は霊が目の前にいても気付きもしなかったのに今回は少し離れた場所の霊を確実に確認している。霊能者として開眼したのだろうか。
    後日、いつもの通学路で珍しく何かの霊が漂っていた。そこへ例の少年が歩いていたが気付かずにスルーしてしまった。
    ・・・ああ、なるほど、そういうことか。ようするに少年は見えるレンジが少ない微霊能力者なのだ。ある程度強い霊的存在でないと見えないようだ。。
    少年は小学校を卒業するまで相変わらず大騒ぎしていた。
    中学に上がってからは通学路が違うようで全く見かけなくなったが相変わらずなんだろうなと思った。

    数年後、どこかの高校の修学旅行にて
    「うわああああああ、悪霊がいっぱいいるぅ!やめろ、こっちくるなぁぁあああ!」
    「この野郎、何が悪霊じゃい、楽しい気分に水をさしやがって!」
    ドカッ、ガスッ、
    「見えないやつはいいよな、おまえらには俺の苦悩は永遠にわからん!」
    「まだ言うか!」
    バキッ、ドゴッ、
    「ひでぶっ!」
    157: ちーばくん:2014/05/10(土)12:11:08 ID:

    亀レスですが>>149
    私も除霊に近い事をする時は似たような事をします
    特に言葉の通じない動物霊相手などならば交渉は不可能なので
    158: ちーばくん:2014/05/10(土)12:12:59 ID:

    さて今回は最近の私の実体験でも書きましょう
    以前言いました通り、私は常日頃から見えているので恐怖感という物は読み取りづらいと思いますので悪しからず
    159: ちーばくん:2014/05/10(土)12:31:48 ID:

    つい先日ですが、私は所用あって東北の方まで車で出かけた
    用事を済ませ帰路に着いたのは7時頃、そこから高速を走り続ければ千葉まで帰る頃には深夜になってしまう
    休憩にと途中で立ち寄ったSAでの出来事

    煙草を買い、少し離れた場所にある喫煙所へ向かった折
    よくあるボックスタイプの喫煙所なのだが、当然深夜なので誰もいない
    その代わり、幽霊が一人いた
    金髪に染めた若い男性であったが、顔の半分がぽっかりとない
    しかし特に危害はなさそうだったので、私は幽霊と相席することにした

    彼は事故で死んだらしく、顔半分が有る筈の虚空は削り取られたような形だ
    おおよそ、バイクに乗っていて柱にでも突っ込んだのだろう
    もう恨みなど無いのか、或いは早々に諦めたのか、少し呆けたような表情を浮かべていた
    私は彼と反対側のベンチに、つまり立て灰皿を挟むような形で座り、煙草に火を着ける
    紫煙の中、彼が無気力(当然だが)な瞳でこちらを見つめている
    私が見えている事も気づいているのだろうが、話しかけるでもなく私は煙草を短くしてゆく
    160: ちーばくん:2014/05/10(土)12:41:12 ID:

    煙草を吸い切り、私は喫煙所を後にすべく立ち上がる
    その時、今まで何もしてこなかった彼が、少し揺らめきながらこちらに近づいてきた
    彼の視線は私の方に向いている……が、私を見てはいなかった
    そして彼がゆっくりと右手で指差したのは、私が持つ煙草の箱であった
    ……成程、彼は死してなおニコ中だったのである

    私は煙草の箱と百円ライターをそのまま喫煙所に残し、立ち去ることにした
    その後彼が煙草を吸えたのかは知らないが、ぎりっとドラムを回す音が微かに聞こえたのでなんとかなったようだ

    改めて煙草を買い直しに売店に入った時に店員の方に
    「あそこの喫煙所、お化けが出るって有名なんですよ……大丈夫でしたか?」
    などと聞かれたが、私は
    「大丈夫でしたよ」
    とだけ言い残し、マルボロを胸ポケットに入れて車に戻った
    駐車場から出る時、僅かに見えた喫煙所にはどこか穏やかな表情の彼の姿が見えていた

    ……場所は伏す
    おしまい
    161: ちーばくん:2014/05/10(土)12:45:11 ID:

    実害のない幽霊は数あれど、あそこまで穏やかな幽霊は見たことがない
    そういう意味では新鮮な体験だった

    彼に限らず、幽霊が出たからといって恐ろしいモノだと断定してはいけない
    こちらも穏やかに対応してあげれば、あちらも決して危害を加えようとはしないはずだ
    幽霊に出会ってしまった時に大切なのは、普通の対人関係と同じ、相手を理解してあげようとする事
    そして話せるならばしっかりと話し、無理ならば「ごめんなさい、私にはどうしようもありません」という意思を示すのが良い
    163: 霊視士 大山傑士:2014/05/11(日)01:28:40 ID:

    霊視士 大山傑士 最終話「続・桜の季節」
    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    時の経つのがえらく早く感じる今日この頃。
    じっさい時の経つのは早いもので10年20年30年なんてすぐに過ぎてしまう。しかもたちの悪い事に歳を重ねる程に時間の過ぎ方が加速していくような気がする。
    まあこれは老化により濃密な時間を過ごせなくなってるせいもある。
    え?濃密な時間を過ごせないってどういう意味かって?それは自分で歳を重ねて感じるようになる日までのお楽しみってことで。

    それはさておき、
    とある年の桜の季節のこと、平日の昼間からS山公園に桜見がてらに散歩に行った。
    前に話した通り、ここには二つの霊だか妖怪だかわからない「何か」が巣くっており互いに激しく縄張り争いをしている。
    四足動物型と雲型のやつで桜の生気を食らっているのか、それとも桜を守っているのかはわからない。
    まあ観察してる限りは人間にたいしては大きな危害は加えないようだ(桜に向かってゲロ吐いたりしない限り大丈夫)。
    適当なところでヘタリこんで持参したカップ酒とスルメで一人花見をはじめる。
    するとどこからか ー ワン! ー 甲高い犬の声が聞こえた。振り返れば少年が子犬を連れて散歩中のようだ。
    が おや? と思い重い腰をあげて少年と子犬の方に歩いていった。
    生後4ヶ月くらい柴犬の幼犬だろうか、しきりに何かに向かって吠えまくっている。
    私は思わず声に出てしまった。
    「ほぉ、それが見えるか」
    突然言葉をかけられ私の方を向く少年。
    「何が見えるんですか?」
    少年の問いかけ、私は
    「なんだかよくわからないものが見えるよ」
    と答える。
    「幽霊とかですか?」
    「さあ、なんだろうね。わしには見えてるというだけでその正体まではわからんよ」
    「どんな形ですか?」
    「なんかモコモコして雲みたいなやつだよ」
    なんか胡散臭いオッサンだな・・ という目で私の方を見る少年。
    それならと
    「犬連れて向うの桜の方にいってみな」
    「行くとどうなるんですか?」
    「さあ?吼えるか逃げるか尻尾ふるかどうなるかはわからんw」
    なんなんだと、まだ空中に向かって吼えている子犬を引きずって桜を目指す少年。
    が、途中から子犬が自ら走って桜に向かった。
    しかし途中でピタリと止まり全力で桜に向かって吼えた。
    少年はなおも桜に近づこうと子犬をひっぱると
    キャイン!
    子犬は情けない声で鳴いてその場から逃げようとした。
    少年はまた私のところに戻って聞いてみた。
    「いったい何が見えてるんですか?」
    「動物ぽい何かだな。でもよくわからん。クッキリと見えるわけじゃないんだし、見えても正体わからんだろうな。ワシはオカルトの専門家じゃなくただ見えるだけだから。」
    そういって私は去った。

    早いものであれから10年が経ちまた桜の季節。
    件の公園にてカップ酒で一杯やってると青年が柴犬の老犬を連れて散歩していた。
    もしやと思い注視してると ーガウッ!ー 老犬のひと吠えで雲型のヤツが三分の一ほど消滅した。
    ギョっとしてさらに見続けると今度は四足動物型の方に向かって ーワンッ!ー とひと吠え、別に敵意は無いようだ。
    向こうもなんか挨拶代わりに吠えてる感じがする(聞こえないけど)。どうやら仲が良いらしい。
    それにしても随分な霊能犬に育ったいたもんだ、今度宮司や住職の除霊の手伝いでも頼んでみるかな・・などとぼんやり思い耽りつつカップ酒をグイと飲み干し公園をあとにした。
    しかし、その後 老柴犬に会うことは二度と無かった。
    164: 霊視士 大山傑士:2014/05/11(日)01:30:17 ID:

    霊視士 大山傑士 「あとがき」
    私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
    私にとって不幸だったのは小学生の頃クラスに大山という子がもう一人いたことだ。
    しかも中学生・高校生・大学生ともに「オッサン」のあだ名は継承され今に至る。
    一度でいいから「たけっさん」とか「たけ」とか、なんなら「傑」の文字から「けつ」とかでもいい、違うあだ名で呼ばれてみたかった。
    まあ最近は本当の意味で「オッサン」になってしまったから流石にどうでもよくなってきた。
    かっこ良いあだ名は次に生まれて来る時に期待しよう。



    それはさておき、
    「霊視士 大山傑士」はいかがでしたでしょうか。
    実はこの物語は私がかつて2ch.netに投稿した「霊能犬ゴロ」に登場する「見えるオッサン」のサイドストーリーです。
    残念ながら「霊能犬ゴロ」は、2ch.netが転載禁止となり、自分で書いたログでさえ転載不可能になってしまいましたので紹介はできません。(まさか自分で書いた読物が閉ざされる日が来るなんて夢にも思いませんでした orz)
    御機会ございましたら、そちらも合わせて御一読されますと幸いに思います。
    長らくの御付合いありがとうございました。
    168: ちーばくん:2014/05/13(火)21:21:31 ID:

    大山傑士シリーズ、じっくり読ませていただきました
    おもしろかったですよ
    169: ちーばくん:2014/05/13(火)21:27:05 ID:

    さて、では今日も私からお話を
    これは千葉ではなく、東京の少し有名なお話です
    オカ板住民はご存じかもしれませんが、書かせていただきます
    170: ちーばくん:2014/05/13(火)21:35:03 ID:

    東京葛飾区、南蔵院という寺院の江戸時代のお話です

    ある呉服問屋の男が荷運びの最中、この南蔵院の境内で休んでいた
    しかし男は疲れが溜まっていたからかその場でぐっすりと寝てしまう
    目を覚ますと、品物の反物がなくなっている
    男は慌てて奉行所に飛び込んだ

    当時の南町奉行所はかの有名な大岡越前守忠相が担当していた
    呉服問屋の男が忠相に事情を話すと、なんと忠相は
    「不届き者は南蔵院の地蔵である」
    などと言い出し、部下の者に地蔵を縄打って白洲へ引き出せと命ずる
    被害者の男は勿論、岡っ引き一同もその命令に首をかしげながら、命じられた通り地蔵を引いてくる

    忠相は地蔵を白洲に置き、そのまま普段と同じように判を開始した
    この情報にはさすがに驚いた江戸っ子たち、野次馬が奉行所の周りに集まってくる
    171: ちーばくん:2014/05/13(火)21:40:00 ID:

    すると忠相、頃を見計らい奉行所の門扉を閉めると、野次馬に告げた
    「天下の奉行所に押し入るとは不届き至極、罰として反物一反を提出せよ」
    野次馬たちは氏名や住んでいる長屋まで記録された挙句にようやく返される

    数日後、集まった反物を調べると盗品の反物が見つかる
    名前と長屋まで記録されていた為に犯人は呆気なく御用となり、芋づる式に盗賊団までも一網打尽
    忠相は地蔵を使い真犯人を炙り出したのである

    この一件以降、南蔵院の地蔵はしばられ地蔵と称されるようになった
    願い事を縄に託して地蔵に結ぶと願いが叶うという
    願いが叶ったら感謝の意を表しながら縄を解けば、更に幸せを得られると噂になったのであった
    172: ちーばくん:2014/05/13(火)21:50:20 ID:

    さて……ここからは時代を現代に戻す

    南蔵院のしばられ地蔵に肖ろうと、日本各地で似たようなしばられ地蔵がたくさんできたという
    しかし忠相は白洲の後に地蔵に非礼を詫びて丁重に祭り上げたが、無数に作られた《偽物たち》はそうもいかない

    これは私の知り合いBの体験談
    Bは実家が九州(詳しい場所は伏す)にあり、その近くにも江戸時代の流行に乗せられたしばられ地蔵があった
    しかしその地蔵は元々普通の道祖神、適当に縛られた挙句にそのまま放置されていたらしい
    なんでも一番古い江戸時代の頃の縄がまだ残っているという
    近隣住民もただの道標としてしか見ていない、哀れな地蔵様なのだとBは言っていた

    数年前の冬頃、Bが実家に帰ると、なんとその地蔵がなくなっていた
    親に話を聞いたところ、いつの間にかなくなっていたという
    重いし、つまるところただの石と縄の塊なので盗まれたという事もないだろう
    ある日気付いたらなくなっていた地蔵に近隣住民はなんとも思わなかったが、Bだけは何か嫌な予感を感じたという
    173: ちーばくん:2014/05/13(火)22:03:52 ID:

    気になって調べてみると、住民がなくなった事に気付いたのは彼が実家に到着する僅か数日前
    生来の野次馬気質のBは地蔵の行方を徹底的に探した
    折しも時期はお彼岸……というか、本来Bが帰った理由も彼岸の墓参りなのだが
    Bは目撃者の捜索などを一日かけて行った

    残念ながら目撃者も情報も皆無だった
    ただでさえ知られていない地蔵、なくなったところで誰も気にしないのだ
    Bは休憩がてらバス停のベンチに座り、ビールを飲み始めた

    その時、ふとベンチの反対側を見ると、板の隙間に何かが挟まっている
    縄であった……しかも相当古く、半ば朽ちかけている
    Bはそのバス停付近を徹底的に捜索し始めた
    すると出るわ出るわ、古びた縄があちらこちらに散乱していた
    しかもその縄は全て"解かれた"縄ではなく、"結ばれたままの"縄だったという
    つまり、縄の中から地蔵だけが忽然と姿を消したのである

    お彼岸が終わり、Bが実家を発ったその僅か数日後、彼の実家の近辺では古い血筋の家の者が次々と失踪するという事件が起きた
    もしかしたら地蔵は遂に縄の拘束を潜り抜ける方法を発見し、不届き者の子孫たちに復讐を開始したのではないか
    そう語るBもまた、地域では有名な古い農家の跡取り息子

    彼がその数か月後に忽然と失踪したのは、偶然だろうか
    彼の失踪を実家に伝えようとしても、家の電話に誰も出なかったとは大学の教授の談である
    数年経つが、彼は未だに見つかっていない

    おしまい
    174: ちーばくん:2014/05/13(火)22:07:25 ID:

    失踪事件に関しては調べたらわかるかもしれないので書きます
    ・2年前
    ・M県西部
    ・10人ほどが失踪
    ・全員が地元の人間で、未解決

    ご存じの方はいらっしゃるでしょうか
    まぁ、私はとばっちりが嫌なので深入りしないようにはしていますが…
    175: 名無しさん@おーぷん:2014/05/17(土)05:31:25 ID:

    なんというか横溝正史のミステリー小説の元ネタにされるような話ですなぁ
    176: 幼きゴーストスイーパーの冒険:2014/05/20(火)18:53:07 ID:

    たしか小学四年生頃、当時アニメでゴーストスイーパー美神を見てた僕たちアホの子3人衆の話です。
    ある時、将来の職業はみんなで除霊事務所を開いてゴーストスイーパーになろうと決心しました。
    そのためにゴーストスイーパーとしての装備を充実させようってことになって、まず神社の裏山に精霊石を堀りに行きました。
    もちろん精霊石なんてあるわけないですが、奇麗な感じの石を何個か見つけて精霊石としました。
    その後は各自家に戻って各々アイテムを探してきました。
    親友Aは仏壇から線香とロウソクとマッチ、それとお経の書いてる教典。
    親友Bは割り箸で作った十字架とタマネギ(ニンニクのかわり)と大根おろし。
    そして僕は神社の手水鉢の水を満載に入れた薬剤噴霧器と塩を2袋。
    さあこれだけの重装備をしたからには除霊なり妖怪退治しなくてはなりません。
    ちょうど僕たちの住んでた町には一件空家があります。しかも住む人がみんな孤独死すると言う曰く付き物件。
    僕たちアホの子3人衆はとうぜん空家に除霊に向かいます。

    空家についた僕たちアホの子3人衆、気分はすでにゴーストスイーパーです。
    この空家はおそらく戦前か戦後間もない頃に立てられた物件のようで木造二階建ての旧き昭和住宅で何か出そうな雰囲気がギュンギュンします。
    さあそれでは除霊開始!

    親友Aの攻撃、
    親友Aはお経を唱えようとした、しかし書いてある漢字が読めない!
    親友Aはしかたなくナンマイダーを連呼した、しかし空家には効果がない!
    親友Aはロウソクと線香に火を着けた、しかし空家は反応しない!
    空家の攻撃、風向きが変わった、親友Aの目に線香の煙が襲いかかる!親友Aは混乱している!

    親友Bの攻撃、
    親友Bは十字架を使った、しかし効果はイマイチだ!
    親友Bはタマネギと大根おろしを使った、しかし効果はイマイチだ!
    空家の攻撃、親友Bの目にタマネギの刺激物質が襲いかかる!親友Bは混乱している!

    僕の攻撃、
    僕は空家の周りに塩を撒いた、空家を結界に封じ込めた!
    僕は薬剤噴霧器を使った、玄関周りを聖水で浄化させた!

    と、ここまでやったとき、
    ガタガタ!
    突然家鳴りが始まりました。
    「うわー!」
    ビックリして腰を抜かすアホの子3人衆。
    「せ、せ、精霊石、はよう!」「食らえ精霊石!(物理)」
    引戸の玄関に命中、パリーン!ガラスが割れます。この精霊石、効果があったのか家鳴りは収まりました。

    しかし次の瞬間
    「コラー!」
    オッサンの野太い怒鳴り声!
    振り向けば鬼の形相の自治会長さん、その後ろに警官・・・なんか近所の人が警察と自治会長さんに通報したみたいです。
    その後、自治会長さんに怒られた後、親を呼び出された上、警察にも怒られ、空家の家主も来て謝され、家に帰ってから親に殴られ、翌日学校で校長室に呼び出され怒られ、あげくに二度と除霊ゴッコはしないと約束させられました。
    僕たちのゴーストスイーパー事務所開業の夢は夢のまま終わってしまいました。

    それにしてもあの時の家鳴りは何だったのか未だに謎のままです。
    今では空家は立て直され平成の住宅が建っていますが妙な噂話とかは無いようです。

    終わり
    177: 名無しさん@おーぷん:2014/05/23(金)00:27:13 ID:

    【不幸を招く男】

    現在進行形の実話です。レスは不要。

    私は昔から何かの団体の代表になると何故か周囲で大量に葬式が出る体質。
    どうも中学校で親父とお袋が死んだ頃からなんかおかしくなった。
    以下羅列

    中学のときクラスの班長就任→班の半分(三人)が家族の誰かが死亡
    高校でクラス会長(委員長)就任→クラスの約半分が家族の誰かが死亡
    高校で生物部部長就任→6名の部員全員が家族の誰かが死亡、ついでに顧問の先生が交通事故死
    大学で美食サークル代表就任→20人近い会員の大部分が家族の誰かが死亡
    レストランに就職して店長になる→店舗の従業員全員が家族の誰かが死亡
    結婚して一家を構える→嫁と娘が帰省→嫁両親もろとも交通事故死
    町内の青年団長→奇跡的に団員の家族の葬式は5件に留まる しかし町内は週刊葬式と言われる程葬式発生

    そして現在、某町郷土祭保存会の就任を迫られる。
    さて受けるべきか、蹴るべきか・・
    179: 冷たい脚:2014/06/24(火)03:46:43 ID:

    今年99歳を迎える大正生まれの婆様から聞いた昭和初期の田舎での話

    うちの婆様は終末期のガン。
    大腸がんからの再発で現在肝臓をがん細胞に食い荒らされてボロボロの状態だ。
    足は浮腫(むくみ)が出ており私は日々婆様の足をマッサージして不快さを緩和している。
    最近マッサージしていると婆様がちょくちょく尋ねてくることがある。
    「私の脚は冷たいか?」と。
    実際のところ婆様の脚は冷たくなりやすい傾向にあり、足を毛布で包むなりして暖かさを保っている。
    「いいや、暖かいもんだよ」
    そういうと婆様は
    「そうか・・」と安堵のため息を漏らす。
    なぜそのような事を聞くのかと尋ねると
    「私が子供の頃は脚のムクミと冷たさで病人の死期を探っていた。死期が近い病人へ誰かが見舞いに来た時も必ず脚を触って確かめていたものだ。そして『もうそろそろみたいだな』と村内で噂してまわったものだよ。」
    「お婆ちゃんは今のところは大丈夫みたいだよ」
    私は婆様と話すときは嘘と本当の狭間で色々と悩まされる。
    「昔は今と違って医学は発達してなかったからね、死人が生き返るなんてこともあったんだよ。」
    「うぇ?」
    婆様のとんでもない言葉に変な息を吸ってしまった。
    「それはいったい?」
    「ちょくちょく通夜で死人が生き返ったんだよ。」
    「え?え?え?」
    大日本帝国版ゾンビ!? グレートジャパン・オブ・ザ・デッド!?
    話を聞いてみると死んだと思ってた病人が実は生きてたり、酷い時には弱って意識が無くなった病人をどうせすぐ死ぬからと葬式をあげたケースがあったようだ。もちろん東京や大阪のような都会ではなくとあるど田舎の話。
    「それエグイなぁw」
    「まったくだよ、でもそんないい加減さも時が経つとともに無くなっていったけどね。」
    婆様の話は続く。
    「昔は今と違って桶の中に死人を入れて土葬にしたんだけど、やはりここでも死人が生き返ることがあってね」
    「あ、やっぱり。」
    「死んだらその後に身体が固くなるから本当に死んだかわかりそうなもんだけど、死人が生き返るような家ってのはわからないんだろうね、誰も仏さんに触ろうとしないから。」
    「で、土葬したあとで村の役職さんたちが見回りに行くんだけど墓に耳を澄ますと微かに助けを呼ぶ声やカリカリと桶を引っ掻くような音が・・」
    「うわぁ・・」
    「慌てて墓の家のものを呼びに行くんだけど、死人が生き返った家の人ってのは決まって面倒くさそうな顔して来るんだよ。」
    「www」
    「それで墓の前で村役とあーだこーだと時間を引き延ばすんだ、そうやって時間を稼いでもう一度死んでくれることを待つんだよ。」
    「それでほとんどの場合はそのまま、なにしろ生きたまま埋葬したなんてことがバレれば家の名に傷がつくからね」
    「ところが悪いことはできないもので翌日には村中に広まり疑惑の家としてネタ話にされちゃうんだよ」
    「悪いことはできないなぁ・・」
    「そんな噂の中で家がうまく廻っていくわけないだろう?数年するとそんな家は離散状態になるわけ。それを見て世間は仏さんの呪いだとかまた噂になるの」
    「ああそうそう、一応だけど私の実家では生き返りは一回もなかったからね!(どやっ」
    「いや、そんなこと自慢されても・・というか生き死にの話はもうやめない?」
    私はなんだか婆様の死がより近づくような怖さを感じて強引に話を終わらせた。
    「じゃあ何のお話をしようかねぇ・・」
    「南京大虐殺と慰安婦問題の真実とか、実際はどうだったの?」
    「随分と固いことを聞くんだねぇ(笑)あれはねぇ・・・」
    驚くべき衝撃の真実!その内容はいつかまた別の機会に・・

    おわり
    186: 般若心経:2014/07/16(水)17:11:22 ID:

    うちは分家だ。
    分家では普通はそんなに仏さんを抱えることはあまりないのだろうが例外もある。
    うちの場合は親父が早くに他界している。
    ちなみに死因は急性アルコール中毒。噂では町内団体の旅行でピンクコンパニオン相手にワカメ酒イッキを繰り返してぶっ倒れたらしい。(当事者のオッサン達は誰も真実を教えてくれない)まあこの下りはどうでもいい。
    さらにうちには母方の祖父・祖母・叔母の仏さんも抱えている。
    親父が早死にしたせいで収入が絶たれた我が家を支えたのは母方の祖父と祖母だった。
    その祖父と祖母も近年に他界してしまった。二人とも死因は自然死。普通に夜に寝てる間に逝ってしまった。
    なお叔母については叔母が幼少の頃に病気で亡くなっており成り行き上うちの仏壇に祀っている。

    ところで檀家に入っていない我が家はお盆には寺に連絡してお坊さんに来ていただいている。
    前もって連絡していないとお坊さんは来ない。
    それで、去年のお盆にやらかしてしまった。
    うちは母・俺・妹の三人家族だが誰も寺に連絡しなかった。
    当然坊さんは来ない。
    まあこんな年もたまにはあるか・・とか思ってたら母と妹が神妙な顔をしている。
    ちなみに母と妹は見える人で亡くなった祖母も見える人だった。どうやら祖母方の遺伝らしいが俺には何も見えないところを見ると女にのみ発現するのかもしれない。
    それでどうしたのかと二人に尋ねると我が家の仏様達がスッゲー機嫌悪い顔してるという。
    どうやら坊さん来なくてお経を読んでくれないことに御立腹らしい。
    仕方が無いので母が寺に電話するも予約が一杯で盆の期間中にはこれそうにないとのこと。
    結局盆明けに来てくれるということになり仏様達(ホトケーズとでも呼ぶか?)に報告したが相変わらずご機嫌斜めな様子。
    もう放っておこうと俺が仏間を出ようとすると、何故か何も無い畳の上でつま付き転んでしまった。
    妹が青い顔しているので問うてみると「逃がさへんでぇ~~」と親父の霊が俺の足首を掴んだらしい。どうやら仏ではなく悪霊化しつつあるようだ。
    ほとほと困り果てて考え抜いた末、一計を案じた俺はノートパソコンを自室から持って来てYoutubeにアクセスした。
    そして般若心経動画を探して再生した。もちろん液晶ディスプレイに写る般若心経を家族で一緒に読み上げる。
    我が家の悪霊化寸前のホトケーズは一瞬戸惑ったようだがだんだん怒りを沈めて和やかな表情になった。
    動画が終わる頃には普通の仏様に戻った。
    あー、やれやれ、これで一安心とホッとしていた俺の目にある動画のサムネイルが止まった。
    【初音ミク】般若心経ポップ【PVつき】
    ・・・・・・
    これって効果あるんだろうか・・
    とりあえず動画を再生すると明らかに戸惑う我が家のホトケーズ。
    その後はフンフン♪と聞き惚れていたそうな。
    どうやらボカロの読経は一定の効果があるようだ。
    そして盆が終わる頃にはホトケーズは墓への見送りを待たずに居なくなってしまった。
    翌日、寺から坊さんが来てお経を唱えてくれたがすでにホトケーズは去ったあと、あんまり意味が無かった。

    おわり
    188: 名無しさん@おーぷん:2014/07/18(金)00:53:09 ID:

    昔あった唯一の恐怖体験

    私は普段からオカルト話だとか心霊番組が好きで、毎年夏になると放送する心霊番組なんかも毎回見逃さずにチェックしているようなオカルトマニアでした。

    その夏も例外なく心霊番組を見ていたところ
    ふと某ラジオで話してた心霊系の話を百物語形式で収録してある本のことを思い出し、
    次の日の昼には図書館に借りにいきました。

    家に帰って早々にその本を読み始めると一番最初のページに細い髪の毛が1本挟まっていました。
    本に髪の毛が挟まっている事も珍しいことでもないのでどんどん読み進めて行くと、また髪の毛が1本挟まっています。

    その後も数ページ読み進めるとまた髪の毛が挟まっています、これが何度か続きました。
    読んでいる本の内容だけに少し気味が悪くなりましたが、あまり深く考えずにどんどん読み進めていきました。

    本も残すところあと20話ほどとなったころ少し眠くなってきたので、またあとで読もうと思い一度本を置き昼寝をしました。

    目を覚ますと時刻は深夜0時を少し回った頃、
    妙な時間に寝てしまったなと思いつつ続けて眠ることも出来なかったので本の続きを読むことにしました。
    1話読み、また1話とどんどん読み進めていくとやっぱり数ページごとに髪の毛が挟まっています。

    気味が悪いなと思いつつもあと少しで読み終わると思い読み進め、ついに最後の話になりました。
    そのまま最後の話も読み終わり本を閉じようとしたときドサッと数十本の髪の毛が本の隙間から落ちてきました。

    その本は次の日にすぐに図書館に返却しにいき髪の毛が大量に挟まっていたと言いましたが、図書館の人が言うには返却される度に毎回ページの間に忘れ物などがないかチェックするのであり得ないとの事でした。
    190: 微妙な展開:2014/07/24(木)21:50:16 ID:

    ある平日の朝、友人(♀)から連絡が入った。

    「母が悪霊に憑かれた」

    友人(♀)は自称見える人だ。本当に見える人かどうかはわからない。
    友人(♀)には様々な霊体験エピソードがある。もちろん証明されたことは一度も無い。信憑性はわからない。
    その友人(♀)からSOSの電話が入ったのはとある夏の早朝。とりあえず車で友人(♀)の自宅へ向かう。

    友人(♀)の家に着いて母殿の様子を見ればなるほどただならぬ状態だ。虚空を眺めブツブツと呟きマトモに歩くことすらできない。
    友人(♀)によるとただならぬ黒い影が母殿を覆っているという。
    悪霊に取り憑かれた人間というものを初めて目の当たりにして何をどうすれば良いのかわからない俺。
    友人(♀)は除霊したいので母を車に乗せてネットで調べた仏教系の除霊事務所に連れて行きたいらしい。
    それからが大変だった。母殿はマトモに歩けないのでまず布団に寝かせて玄関まで引きずって運ぶ。
    それからなんとか背負って車に運ぼうするも妙に暴れて玄関先で転倒、しかもヨダレをたらしまくりで俺の首筋がベチョベチョ。
    ご近所さんに見つかりナンヤナンヤと野次馬が集まりだす。友人(♀)が「母が悪霊に憑かれてこれから除霊に行く」とご近所さんに説明、野次馬にネタを投下して無駄に場を盛り上げる。
    結局ご近所さんにも手伝ってもらって母殿を車に乗せて無事出発。途中レンタルショップにより車椅子を借りた。
    やがて友人(♀)が指定する除霊事務所とやらに着いた・・が、しかし・・
    そこは白と金と黒を基調とする仏教系建造物のいかにもアレな新興宗教の寺院だった。
    受付を住まして施設内ロビーに通され問診票を渡され質問事項に記入していく。そのうち係の者が来て問診票を渡し個室に案内された。そこで問診をしてどうやら動物霊に憑かれている可能性が高いと説明を受けた。
    それから本堂らしき場所に通され何やら雰囲気だけはいっちょ前のオッサンが登場。
    ハッキリ言って俺はこの手の輩は全く信用していない。どうせインチキ祈祷で法外な金額の請求が来るに違いないと思った。
    そのオッサンに友人(♀)が成り行きを改めて説明する。そしてオッサンは母殿を観察したのちこう言った。

    「すぐに救急車を呼びましょう」

    予想外の返事に面食らう俺と友人(♀)。
    問診で動物霊と説明を受けたと言うとオッサンはそれは誤診だったとあっさり謝罪した。
    それでこの症状は一見憑きモノのようにも見えるが明らかに脳の障害による異常で恐らくは脳梗塞だろうとのこと、一刻も早く病院に運ばないと取り返しの着かない事になると説明された。
    予想外の展開に狼狽している俺ら、やがて救急車がやってきて俺ら一行は救急病院に搬送。母殿の検査結果はオッサンの言う通り脳梗塞だった。
    治療を受けて幸いにして母殿は一命を取り留めたが軽い運動障害が残ってしまった。が、それもリハビリでおいおい回復するだろうとのことでひとまずは安心だ。
    その後、除霊事務所にお礼に向かった。そしてオッサンと面会してお礼をしようとするときに衝撃の言葉を食らう。

    「あなたのお母様には何も憑いていない。だがしかしあなた自身に何か良く無いモノが憑いているようだ。霊が見えると思い込んでいる人は自身が憑かれていることが多いがあなたはその典型だ。この先どうなるかはわからないが出来れば今のうちに除霊されることを御勧めしたい。」

    結局友人(♀)はその場で除霊を受けることにした。なお除霊の料金は8万円。安いのか高いのかイマイチ判断がつかいない。
    除霊が終わり説明を受ける。
    「憑いていたモノは除霊できました。今後は霊が見えるなどとは思わないことです。でないとまた新たな良く無いモノに憑かれてしまいますよ。」
    なんとも厳しい言葉を頂戴して俺らは除霊事務所をあとにした。

    現在、友人(♀)は厳しく忠告されたにもかかわらず相変わらず霊が見えると吹いて回っている。
    俺はもうこいつはダメだと割り切り距離を置くことにした。
    それにしてもあの除霊事務所のオッサンは本物の霊能力者なのか詐欺師なのか、あまりにも微妙な展開なので判断できない。
    俺自身が霊など信じていないから受け入れられないだけかもしれないけどね。
    まあ母殿が助かったのはオッサンのおかげなので結果オーライなのだろう。
    193: 名無しさん@おーぷん:2014/08/12(火)01:59:59 ID:

    あるネトゲで怪談大会しててその主催の人が語っていた話がなかなか怖かった。

    人間というものは生きていると、その生活というか、生きざまが身体に出てくるということがあります。
    意地の悪い人は意地の悪い顔つきになる、
    194: 名無しさん@おーぷん:2014/08/12(火)02:18:38 ID:

    途中で書き込んでもた(´・ω・`)
    あるネトゲで怪談大会しててその主催の人が語ってい た話がなかなか怖かった。

    人間というものは生きていると、その生活というか、 生きざまが身体に出てくるということがあります。 意地の悪い人は意地の悪い顔つきになる、怒りっぽい人は怒りっぽい顔になるとよういいますけど、その通りと思います。
    特に手というのは嘘がつけないもので、職人さんの手はやはり仕事が染み付いた立派な手をしておられます。
    うちの近くにある古武道の師範の手は分厚く立派なものでした。
    その師範が自分の手の一分を指して
    「人を殺めたもんにはこういうのが出てくる。戦争の時に出来たが、まだ消えへん」
    そんな事があるんやろかと思ってましたが、うちのじいちゃんが死んだ時に手を見てみると、その特徴がありました。じいちゃんも戦争に行った人なので、あの世代の方々はそういうことを抱えて生きてらしたのだとしみじみ思いました。
    その特徴ですがここでは教えられません。
    分かりにくいっていうのもあるんですが、オフ会でお会いしたときに私が困りますので。
    196: 山の追跡者:2014/10/01(水)00:23:36 ID:

    親父から聞いた話。
    40年ほど前に山岳キャンプに仲間数人と行ったときの事、かなりの山奥で何者かの追尾を受けた。
    どうやら野生動物のようで距離を開けてずっと着いて来ている。
    しかし足音はすれど正体はわからない。
    やがて夕刻になり不気味に思いつつも適当な場所でテントを張った。
    テントは一人一つずつでかためて設営。
    食事をとりその後に就寝・・するとテントの周りを何者かが徘徊する気配。
    親父達は緊張して一睡もできず朝を向かえた。徘徊していた何者かは居なくなっていた。
    明るくなったところで一人を見張りにして二人が就寝、その後交代。
    昼を回ったところでテントをたたみ先へ向かう・・ところがまたもや何者かに追尾される。
    とにかく開けた場所を求め親父達は河原へコースを変更、幸いにも上天気なので雨による川の増水は無さそうだ。
    少々早いが河原にテントを張り一晩過ごすことにする。
    持って来た渓流竿で魚を釣り今夜のオカズを調達する、魚影が濃いおかげで大漁だ。
    飯盒で飯を炊き釣れた魚は塩焼きにした。実にうまい。
    そして夜・・またしても何者かがテント付近を徘徊している。
    親父は勇気を出してテントから外を覗いて見ると月明かりに照らされ姿を表したのは巨大な単眼を持つ異形の存在!?
    月明かりにより巨大な目が不気味に緑色に光っていたそうな。
    親父によると目の大きさは人間のコブシ大で顔は人間に似て顎がシャクレ気味、ちょうどジャイアント馬場を単眼にしたような顔で、胴体はイノシシのような大型犬のような・・・ようは四足動物の形態だ。
    ヤツと親父の目が合い固まってしまう親父、緊張のせいなのか金縛りにあったのかはわからないがとにかく動けない。
    そいつは外に放置していた朝飯用の焼き魚を全て食い荒らし、「ゲフゥ」とゲップをして満足そうな笑みを浮かべたのち暗闇に消えていったという。
    翌日、仲間に報告するとなんだかよくわからんがヤバそうだという結論になり引き返すことになった。
    帰りの道中でも途中までは追尾されたようだがいつの間にか気配が消えていたそうだ。
    この話を聞いて単眼症の野生動物ではとネットから単眼症の画像を引っ張りだして親父に見せたがもっと人間的な輪郭だという。
    昔の日本の山々にはリアルに魔物がいたのかもしれない。

    終わり

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